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HG

マラサイのおもちゃっぽさを徹底改修&ベースカラー主体で全塗装!【ガンプラ作例】

筆塗りおじさん

HGマラサイのオモチャっぽさをディテールアップで軽減し、暗めな色の全塗装で仕上げました。

プラ板工作やベースカラーをメインに調色した暗めのカラーリングがポイントです。

使用キット

HGUC 1/144 マラサイ
1,540円 2005年01月発売(公式サイト

最近は店頭で見かけることがさっぱり無くなったマラサイさん。

筆者はZガンダムの中、というかガンダムシリーズの中でもかなり好きな機体で、太ましい足に鎧兜を思わせる頭部など特徴的なデザインがとてもカッコイイです。

とはいえプラモデルは、比較的古いキットということも相まってオモチャ感が強いのも事実で、今回はそんな古いHGUCのオモチャっぽさを工作でなくしていこうという試みです。

古いキットの製作に参考になれば嬉しいです!

それでは本編をどうぞ!

1.全体像

マラサイ 正面
マラサイ 背面

各部にディテールを追加し、くすんだ色での塗装 ウェザリングで渋めのカラーリングに仕上げました。

彩度が落ちたことでオモチャっぽさが薄れた印象です。

工作と塗装で情報量が増えたので、デカールはまったく貼り付けていません。

Color Recipe

カラーレシピ

本体等 オレンジ部
ベースイエロー 40%

+ ベースレッド 40%
+ オレンジイエロー 20%

動力パイプ
ベースグリーン 50%
+ ベースホワイト 50%

本体等 オレンジ部
ベースイエロー 40%

+ ベースレッド 50%
+ ニュートラルグレー 10%

シールド裏、ライフルなど
ニュートラルグレー

スパイク基部・バーニア
シルバー 100%

本体等 レッド部
ベースレッド + 80%
+ ベースホワイト 20%

関節部
赤鉄色 100%

バックパックセンサー
蛍光グリーン 100%

※すべてアクリジョン

2.工作

2-1.プラ板工作

▲左肩は軟質素材のジョイントが丸見えだったので、プラ板を切り出してフタをしました。肩アーマーに施したスジボリグレーに塗った装甲のフチで精密感が出て、オモチャっぽさが薄まったのではないでしょうか。

▲個人的に丸みを帯びたフロントアーマーが気に食わず、パーツのフチにプラ板を貼り付け角ばった形状にしてみました。プラ板工作が苦手な筆者にしてはうまくいきました。カクカクしたのが好みなので満足です。

手首のジョイントが見えすぎてオモチャ感満載だったので、1mmのプラ板を前腕の先端に取り付け、手首が見えないようにしました。カンタンな工作ですがこれは効果が高いです。

2-2.彫り出し

▲ハンドパーツの関節を丁寧に彫り出したおかげでスミが良く入り、とても見栄えがする出来になりました。この頃のキットのハンドパーツは造形が秀逸なので、掘り出してあげると格段に見栄えが良くなります。彫り出しにはケガキ針デザインナイフの背を使いました。

肘関節付近を削って1段下げ、装甲の重なりを表現しました。グレー塗った装甲内側と相まって精密感が出て、オモチャっぽさがなくなったと思います。スジボリで縁取りした後デザインナイフの背で削り込みました。

▲腰のサイドアーマーはのっぺりしていたので、スジボリでモールドを彫り込んだ後、中央(グレーの部分)を彫り込みました。段落ちさせることで装甲に立体感が出て、精密な感じを出すことができます

2-3.その他の工作

スパイクアーマーのとげを鋭くしました。定番の工作です。スパイクの先端を少しだけ切断し、プラ板を貼り付けて削り込みました。かなり鋭くなるので、ケガには注意しましょう。刺さったら大変です。

ヒザ関節はつるっとしたオモチャっぽいものだったので、丁寧年に面を出しモールドを彫り込んで情報量を追加しました。焼鉄色の質感がプラスされ、イイ感じにオモチャ感が無くなったと思います。古いキットは関節が残念なことが多いので手を入れると見栄えがします。

▲バックパックにつながる太い動力パイプを自作しました。アルミ線を通したスプリングパーツを軸にして、M.S.Gのプラパイプをつなげた動力パイプです。プラパイプがぽろぽろ転がるのと、バックパックに金属パーツを接着するのにとても苦労しました。もうやらないと思います(笑

3.塗装

「アクリジョンベースカラー」をメインに塗装したらどうなるか試したくて、極力通常色を使わずベースカラーを多用して筆塗りしました。

▲メインカラーのオレンジは2色使っています。スジボリで彫り込んだパネルラインを境に濃淡で塗り分けました。微妙な違いですがわかるでしょうか。ブレードアンテナは軟質パーツなのでそのまま塗装はできません。とても臭いプライマーを塗った後に筆塗りしました。

▲大きく太ましい脚部も彫り込んだパネルラインに合わせて塗り分けしています。曲線のパネルラインは曲線用マスキングテープを2枚重ねてガイドにしてスジボリしました。チラ見えするバーニアでシルバーに塗っています。

▲ビームライフルは合わせ目を丁寧に消した後、グレーに塗っています。パイプの紫部分はボディカラーと同じ色を、パイプ基部、ライフル砲身付近はシルバーで塗り分け質感を高めています。

おわり

古いHGキットで、改修の余地が多分にありました。楽しく製作でき良かったです。

店頭では見かけませんが、ぜひ入手して作ってみてほしいキットでした!

古いキットの製作ポイント
  • ジョイント部分はプラ板でフタをする
  • 関節パーツは彫り込んでそれっぽくする

これをやれば古いキットのオモチャっぽさは大分なくなると思います。

以上、参考になればうれしいです!

それでは、ステキな筆塗りライフを!

使用キット

HGUC 1/144 マラサイ
1,540円 2005年01月発売(公式サイト

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プロフィール
筆塗りおじさん
筆塗りおじさん
会社員 | リビングモデラー
筆塗り大好き「筆塗りおじさん」です!

・北海道札幌市在住
・IT系企業に勤める会社員
・2020年から本格的にガンプラ製作を開始
・得意:筆塗り・スジボリ
・GANSTA(ガンスタ)のいいね数 3,834
・製作ペース:8体/年

筆塗りを楽しみながら、アクリジョンのすばらしさ、ガンプラ製作の楽しさを発信しています。
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