【缶スプレー】トップコートでガンプラを仕上げよう!つや消し・光沢・半光沢

みなさん、ガンプラにトップコートしてますか?
トップコートはガンプラを含むプラモデルの仕上げにとてもに重要なものです。
さっそくですが、主な効果を見てみましょう。
- プラモデルのおもちゃっぽさが無くなる
- 塗装した表面やデカールを保護する
- 塗料の浸食からパーツを守る
- 紫外線による退色から守る
エアブラシで吹くものもありますが、今回はお手軽な缶スプレーの仕上がりタイプと吹き方について解説します。
まず、トップコートには以下の仕上がりタイプがあります。
- つや消し
- 光沢
- 半光沢
次の写真は”つや消し”タイプのトップコートを吹く前後の比較です。
どうでしょう。塗布後はつやが無くなり質感がガラッと変わりましたよね。
本記事ではタイプ別の仕上がりの違いや、吹き方のコツを紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
1.トップコートの種類
まずは、私が普段使っているトップコートを紹介します。
どれもよく見かける一般的なものです。
1-1.Mr.スーパークリア-
ラッカー系の缶スプレートップコートといえば、クレオスのMr.スーパークリアーです。後述する水性トップコートより塗膜が強いのがメリット。
ラッカー系トップコートは、有機溶剤が多く含まれるため水性塗料の塗膜やデカールを溶かしてしまうと聞きます。
私は普段使いしていますが、その現象に出くわしたことはありません。
あまり気にする必要はないのかもしれませんが、皆さんもご注意ください。
つや消し
※つや消しタイプには、より滑らかに仕上がる「Mr.スーパースムースクリアー」もありますが、今回は割愛。
光沢
半光沢
1-2.水性トップコート
溶剤の使用を抑えた水性トップコートです。クレオスの青い缶スプレー(青缶)がメジャーです。
水性のためデカールの上から吹いても傷めないやさしいトップコートなのです。
※つや消し・光沢・半光沢の仕上げタイプがありますが、今回はつや消しだけ紹介
つや消し
プレミアムトップコート(つや消し)
1-3.つや消しの仕組み
プラスチックの表面がつるつるしていると、光が一定方向に反射し輝いて見えます。
一方、つや消しトップコートを吹いた表面は微細な粒子が付着するため、反射する光が多方向に分散し輝きが抑えられる仕組みです。

パーツ表面をヤスリがけすると、つやが無くなるのも同じ原理です。
ヤスリで荒れた表面にあたった光は分散するため、つやが抑えられます。
反対に、光沢仕上げのトップコートは目に見えないプラスチックのわずかな凹凸や歪みを整え、極めて平らな状態にするため輝きます。
▼初心者にオススメなのはつや消しトップコート。吹くだけでオモチャ感が無くなります。
2.トップコートの吹き方
2-1.持ち手棒にセットする
パーツを手に持って塗布すると手がベタベタになるのと、指紋が付いて上手く仕上がらないので、塗装用の持ち手棒を使います。

▲まず、組み上げたガンプラを、腕や脚、胴体などの部位ごとにばらします。
組み立てた状態だとスプレーが行き渡らず、トップコートの吹きつけがまばらになるためです。
▼トップコートを吹くなら持ち手棒と塗装ベースは必需品です。
2-2.缶スプレーを攪拌する
缶スプレーはトップコートの成分が缶の底に沈殿しているため、吹く前に攪拌(かくはん)します。
▲吹く前に缶を回して攪拌しましょう。底に球が入っており、振ると混ざります。実は縦にシャカシャカ振るのではなく、缶の底で円を描くように回すのが正解だそうです。(GSIクレオス ホビー部 公式X)
※写真は別記事の流用です。すみません。
2-3.パーツに吹き付ける
先に紹介した水性プレミアムトップコート(つや消し)をガンダムのシールドに吹いてみました。
つや消しはサッと吹くのがポイントです。
写真のように表面がテラっと湿る程度に吹き付ければOKです(ちょっと吹き過ぎたかも)。
乾燥すると、プラスチック特有のつやが無くなり、しっとりと重量感のある仕上がりになりました。
3.吹く際の注意点
3-1.換気しながら吹こう

缶から噴き出したトップコートは霧状で広範囲に広がります。水性であってもシンナーの強い臭いがしますし、吸い込むと人体に良くありません。
必ず換気をしながら吹くようにしましょう。
換気がうまくできない場合は、バルコニーや屋外で吹くのもアリです。※その場合、周囲へ迷惑を掛けぬよう、十分に配慮ください。段ボール箱を立ててその中で拭くと周囲に広がりにくいです。
3-2.吹き過ぎに注意しよう

トップコートの吹き過ぎには注意しましょう。
特につや消しタイプに顕著ですが、吹き過ぎると逆につやが出てしまい、狙った仕上がりになりません。
また、パーツのエッジ(角)やモールド(みぞ)が埋まって野暮ったい印象になってしまいます。
表面がしっとり湿る程度に吹くと良いでしょう。
3-3.湿度の高い日は避けよう
雨の日や湿度が高くムシムシした日はトップコートの塗布を控えましょう。
湿度が高いとトップコートを吹いた表面が白く濁る「白化」が起こることあります。
白化すると思った通りの仕上がりになりません。
※一般的には削ってやり直す、光沢トップコートを吹くとごまかせるなどと言われますが、リカバリーは大変です。
書籍「ガンプラ凄技テクニック」でおなじみのプロモデラー 林哲平さんのXでは、プレミアムトップコートは白化しにくいとあるので、心配な方はプレミアムを使ってみると良いかもしれません。
※梅雨がない北海道在住の筆者は白化に出会ったことがありません…。
▼「フッ素」配合で滑らかに仕上がるスムースクリアー。白化にも強いです。
▼水性のプレミアムトップコートも白化のリスクを軽減します。
3-4.アルコール系塗料の上には吹かない
「ガンダムマーカー」のようなアルコール系塗料を塗った上から溶剤成分を含むトップコートを吹くと、マーカーが溶け出して滲みやすいです。
特にメタリック系のマーカーで顕著に現れます。
原則、ガンダムマーカーで塗ったパーツはトップコートを吹かない方が安全です。
※ガンダムマーカーはお手軽塗装ツールなので、割り切りましょう。

吹く場合は、要らないパーツで試してからやりましょう!
3-5.良く乾燥させよう

トップコートを吹いた後は良く乾燥させてから触りましょう。
乾ききっていない状態で触ると、表面に指紋が付いて仕上げが台無しになります。
トップコートは仕上げに吹くので早く組み立てて完成させたい気持ちになりますが、乾燥するまで我慢しましょう。
私も何度か痛い目を見ているので、2~3時間は乾かすようにしています。
まとめ
以上、プラモデルの仕上げに大切なトップコートの紹介でした!
仕上げタイプの違いをおさらいしてみましょう。
- つや消し ★初心者にオススメ!
- つやが無くなり重厚感が出る
- 汚し塗装のあとなどリアリティ重視の仕上げに
- 光沢
- パール塗装やカーモデルの仕上げに
- 半光沢
- つや消し・光沢の中間の仕上がり
- 程よくウェザリングする前の保護などに◎
ただ組んだだけのガンプラでも、つや消しトップコートを吹くだけでガラッと印象が変わります。
仕上がりに拘りたい方は、ぜひ自分に合ったトップコートを見つけて吹いてみてくださいね!
それでは、ステキなガンプラライフを!
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