アクリジョンでヒートホークの赤熱化を表現しよう!-筆塗りグラデーション
ザクの接近白兵武器と言えばヒートホーク。
刃部をプラズマ化させ、高温で敵機を溶断する武器するロマン武器です。
劇中ではひかり輝くヒートホークですが、プラモデルに付属するそれは単色で味気ないものです。
そこで今回は、単色のヒートホークにアクリジョンの筆塗りでグラデーションを施し、劇中の「赤熱化状態」を再現してみようと思います。
- ヒートホーク(×1)
- 筆(平筆・細筆)
- アクリジョン
※色はすべて揃わなくても構いません。- 焼鉄色
- パープル(紫)
- ニュートラルグレー
- オレンジ(橙)
- オレンジイエロー(黄橙色)
- イエロー(黄)
- ベースイエロー
1.筆塗りでグラデーション
ヒートホークの持ち主はオリジン版旧ザクさんです。
HG 1/144 ザクI(デニム/スレンダー機)(公式ページ)
▲今回使うヒートホークはグレーの単色です。
成形色が暗く通常色の発色に影響しないので、下地塗装をせずそのまま塗装を始めます。
1-1.隠ぺい力の高い色から塗る
筆塗りは「隠ぺい力の高い色から順に塗る」のがセオリーです。
先に隠ぺい力が高い色を塗っておけば、後から塗った色がはみ出ても発色しづらく、修正が容易になるからです。
隠ぺい力は色により次のような傾向があります。
- 黒や青、緑などの暗い色 … 隠ぺい力が高い
- 白や赤、黄色などの鮮やかな色 … 隠ぺい力が低い
アクリジョンで上手に筆塗りするには、色による隠ぺい力の違いを理解することが大切です。
1-2.刃以外の塗装
まずは、赤熱化する刃以外の部分を塗ってしまいましょう。
▲刃の柄に近い部分は焼鉄色で塗っていきます。金属を表現をしたくメタリックカラーをチョイスしました。
▲焼鉄色を塗りました。光の加減でキラキラ光り、プラスチックが金属になった瞬間です。
▲続いて柄の部分を塗っていきます。画像を検索すると紫のものが多かったので、紫系の色に塗ります。
▲パレット(クッキングシート)に塗料を取り出しました。なすびのように見えますが、紫とニュートラルグレーの混色です。(3:2程度)
▲柄の部分をなすび色紫で塗りました。これでグラデーション塗装の準備が整いました。
1-3.刃の塗装
つづいて刃のグラデーション塗装していきます。
塗料は4種を使います。(オレンジ・オレンジイエロー・イエロー・ベースイエロー)
成功するかは神のみぞ知る…ではやっていきましょう。
▲グラデーションは暗い色から塗っていきます。オレンジとベースイエローを3:2の割合で調色します。
▲パレットに取り出した塗料を混ぜました。黄色寄りのオレンジといった色味です。
▲刃の部分を塗りました。これがグラデーションのベースの色になります。
※3回塗り重ねています。
▲続いグラデーションの次の色を塗っていきます。オレンジとベースイエローを2:1の割合で調色します。
▲さっきのオレンジと同じ色になったので、さらにイエローを足しました。狙った色味になるまで調整します。
▲このように、先ほどのオレンジより少しだけ黄色に近い色になりました。
▲塗ってみるとこんな感じ。1回目に塗った色とあまり違いが出ず、焦りを覚える筆者(笑
▲つづいて、先ほど作った色にふたたびイエロー加えます。
▲さらに黄色に近い色味になりました。
▲塗ってみるとこんな感じ。微々たる色の違いですが、緩やかなグラデーションにしたいのだと自分を納得させます。
▲先ほどの塗料にイエローをおかわりします。卵かけご飯を思わせる良い黄色です。
▲塗ってみた結果がこちら。緩やかですがグラデーションになっています。神様はうっすらとほほ笑んでくれたようです。
以前のヒートホークはグラデーションがきつすぎたので、今回は緩やかにしたと筆者は言い訳しいます。
1-4.トップコートとスミ入れで仕上げ
塗装が終わったので、トップコートを吹きスミ入れをして仕上げてしまいましょう。
▲エナメル塗料でスミ入れする前は割れ防止のトップコートを吹いておきましょう。今回は半光沢をチョイス。
▲あらかじめ希釈されている「スミ入れ塗料」です。強めにスミを入れたいのでブラックを使います。
▲スミ入れしたヒートホークがこちら。これにて完成です!
完成したヒートホーク
赤熱化したヒートホークが完成しました!
鉄は温度によってこのように色が変わるそうです。
完成したヒートホークは900℃といったところでしょうか…。
これでは装甲を溶断できそうにありませんが、雰囲気重視でオレンジっぽい色に仕上げました。
ヒートホークを塗ったの水性塗料「アクリジョン」です。
詳細に興味がある方はこちらをご覧ください。
2.筆塗りでもグラデができる!
ヒートホークを返してもらった旧ザクさん
塗装が終わったヒートホークを持ち主にお返ししました。
グラデーションにより刃部の「赤熱化状態」が表現されているのではないでしょうか。筆の「まばらな塗り加減」がいい味になっている気がします。
まとめ
以上、筆塗りグラデーションでヒートホークを仕上げる解説でした。
グラデーション塗装はエアブラシが必要なイメージがありますが、筆塗りでも工夫次第でグラデーションを表現できます。
聞くと難しそうですが、やってみると意外とカンタンです。習うより慣れろですね。
まずは、簡単に塗装できるヒートホークから筆塗りグラデーションにチャレンジしてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、ステキな筆塗りライフを!
HG 1/144 ザクI(デニム/スレンダー機)
1,870円 2016年05月発売(公式サイト)
※記事に登場したザクⅠの作例記事です。良ければご覧ください。
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