プラモデル用語集「は行」
模型用語を解説しています。
筆者の個人的見解が多分に含まれるため、参考程度にとどめていただきたい。
は
パーティングライン
プラモデル成形に用いる金型の合わせ目に出る盛り上がった線。

成形上の都合でできたものでデザイン上はないものなので、デザインナイフややすりで削るのが一般的。細かい凸モールドや丸い一体成型型のパーツに出やすい。
白化(ハクカ)
プラスチックに圧力がかかり白くなること。
ゲート跡処理の文脈で用いることが多い。また、湿度が高いときにトップコートを塗布すると、パーツが白くなることを指す場合もある。
ハゲチョロ
装甲表面がこすれて塗装がハゲたような表現をする塗装技法。
ウェザリングで用いられる。面相筆で細かいハゲを描き込んだり、ドライブラシで銀ハゲと描き込んだり、スポンジチッピングでスタンプしたりとやり方はいろいろ。
パチ組み(パチグミ)
キットに工作を施さず、そのままの状態で説明書通り作ること。”素組み”とも。
パチ組みしただけのプラモデルでも、スミ入れしてつや消しトップコートを塗布すると結構カッコよくなる。
パネルライン
装甲と装甲の境目のこと。
モールドとして元々キットに施されているものもあれば、スジボリやプラ板工作で追加することもできる。
半光沢(ハンコウタク)
塗料の仕上がりの種類のことで、光沢とつや消しの中間の仕上がり具合。
プラスチックの安っぽいツヤ感を程よく抑えてくれる。ウェザリングをする際は事前に半光沢のトップコートを塗布すると、汚れが程よく定着してくれる。
▼大容量のMr.スーパークリア―がお得
ハンドパーツ
ロボット系プラモデルの手のパーツ。
ガンプラではキットが発売された年代や、キットによって付属する数や形状に違いがある。総じて2010年代に出たキットは握り手・武器持ち手・平手などのバリエーションが豊富で、握り手も今のスカスカハンドパーツではなく握りしめた密度感があるものとなっている。
ひ
ヒケ
プラスチックパーツが成形時に冷えて収縮することでパーツの表面にできる”へこみ”。

凹凸ができるのでそのままにしておくとオモチャっぽさが出てしまう。ヤスリで慣らすかひどいものはパテや瞬着で埋めてしまおう。
平筆(ヒラフデ)
筆先が平らで幅広に整えられた筆のことで、広い面を均一に塗るのに便利。
筆先をしっかり整えれば、マスキングせずともパネルラインに沿った塗り分けが可能な筆塗り塗装の必須アイテム。
▼マスキングいらずの筆塗り塗装

ピンセット
模型用の精密なピンセット。
細かいパーツの取り付けやデカール貼りなど出番が多い。本格的にプラモデルを制作するなら持っておきたいアイテム。安いものは先端の精度が甘くつかみ損ねるため、精度の高いものを選びたい。
▼先端が曲がったツル首タイプが使いやすい
ふ
筆塗り(フデヌリ)
塗料を付けた筆でプラモデルを塗装すること。
塗装ブースなど専用の塗装環境を持たずエアブラシが使えないビングモデラ―に残された希望。パーツ成形色の足りない色を塗ったり、全塗装したりなど手軽に楽しめる塗装法。塗料は臭いが少なく水だけで扱えるアクリジョンを使おう!
▼筆塗りに必要なものの解説はこちら

プライマー
primary(最初)が語源で、塗料が定着づらい素材や溶剤の浸食で割れやすい素材(金属、軟質パーツ、ABS等)へ塗装する前に塗布するもの。
塗料の密着性を高めて剥がれを防ぎ、塗膜を長持ちさせる接着剤のような役割を持つ。めちゃくちゃ臭い。
▼プライマーといえばフィニッシャーズ
プラ板(プラバン)
板状のプラスチック。
プラモデル制作における工作やディテールアップに用いる。厚みや材質にバリエーションがあり、使いこなせるようになるとキットの造形を大きく変えることができるため、制作の幅が大きく広がる。
▼ウェーブのプラ板はメモリがついて扱いやすい
粉塵(フンジン)
ヤスリ掛けや切削作業によって出るプラスチックの細かい粉。
テーブルなどの作業スペースに散らばる厄介者だ。ヤスリ掛けは水で濡らした「水研ぎ」にしたり、水を貼った容器の上で作業したりすると粉塵が舞うのを防ぐことができる。
へ
平面出し(ヘイメンダシ)
プラモデルのパーツ表面を削って平らにすること。”面出し”とも。
一見平らに見える表面も、パーツ成型時に金型に流し込んだ熱い樹脂が冷えることで収縮し、微妙な凹みができる。そのままにしておくと見栄えが悪いため、ヤスリなどで削って完全な平面にする。
▼平面出しの解説はこちら

ほ
ボールジョイント
軸の先端が球形(ボール)になっている接続軸を球状の軸受けで固定するもの。

プラモデルの関節などに広く使われており、球形の軸が自由に回転することで柔軟な可動を生む。たまに外れやすいもがあり、その場合は球形の部分を瞬間接着剤で太らせよう。
ホイルシール
金属箔(ホイル)のような光沢をもつシール。

センサーなど細かい部分に貼ると、塗装なしでもメッキのような輝きを再現できる。一方でパーツ成形色に足りない色を補う場合は「シール感」が強く出ておもちゃっぽく見えてしまう。
埃(ホコリ)
完成した作品に紛れ込む悪魔。

塗装して乾燥を待つ間や、放置していたパーツ表面に付着する。そのままトップコートを吹くと取れなくなる場合もあるので、見つけたらピンセットでつまんで除去しよう。撮影した完成写真で見つかるとがっかり脱力する。
ポリキャップ
主にプラモデルの関節部分に使われるポリエチレン製のパーツ。

柔軟性があり関節のスムーズな可動と高い保持力を実現する。耐摩耗性にも優れる。一方で丸見えになるとおもちゃっぽく、軟質素材ゆえに塗装もしにくいので嫌いなモデラ―も多い。近年のガンプラは完全ポリキャップレスキットも多い。
ポロリ
組付けたパーツが外れること。
動かして遊んだりポーズを付けたりしていると外れるパーツは多く、イライラのもとになることも。初期のRGキットは本事象が非常に多く多くのモデラ―から酷評されたが、昨今は改善されている。
