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素組みレビュー

【素組みレビュー】HGUCギャン(リバイブ版)を改造・塗装目線でレビューしてみる

筆塗りおじさん
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筆塗りおじさん
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・北海道札幌市在住の会社員
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機動戦士ガンダムからHGUC ギャンの素組みレビューです!

このキット、正直めちゃくちゃデキがいいです。

HGUCのNo.2として1999年に発売されたギャンをリニューアルしたキットで、いわゆる”リバイブ版”のギャンと呼ばれており、他キットと比べ気合の入り方が違うと感じました。

HGUC ギャン

すでに多くの方がレビューしているので、本記事では塗装や改造する際の目線で見てみます。

  • 組みやすさ 
  • 色分け再現 
  • 合わせ目  
  • 可動    

組みやすさ、色分け再現、目立つ合わせ目、可動域ともに文句のつけようがなく、作ってみるとその出来の良さに感動するはずです。

機体解説
YMS-15 ギャン

ジオン公国軍が実施した「第2期主力MS開発計画」において、ツィマット社が開発したMSがこのYMS-15 ギャンであり、極めて高い格闘戦能力を有していた。

しかし、格闘戦に特化した性能と装備ゆえの汎用性の低さが、ジオニック社が開発したYMS-14 ゲルググとのトライアルに敗れる原因となってしまう。
トライアルに敗れたとはいえ、ギャンも注目すべき点の多いMSであることは間違いない。特に本機に搭載された「流体パルスアクセラレーター」は、ギャンの性能を支える最重要デバイスであった。流体パするアクセラレーターは、股関節部に設けらえた円筒形のパーツで、ジェネレーターで発生した余剰エネルギーを極超音速の状態で蓄積、圧縮するためのものである。必要に応じてこれを各部に送ることで、機体のレスポンスを向上させることが可能であった。股関節部に設けられていたこともあり、脚部のレスポンスやトルクがアップ、ステップを踏むようなギャン特有の動きは、このデバイスの搭載によってなし得たものと言える。
これに加えて腕部も格闘戦を前提とした調整がなされており、特に前腕部や手首部については、一年戦争のMSの中でも屈指のレスポンスと稼働範囲を誇った。

これらのデバイスや機体構造は、ビーム・サーベルやミサイル・シールドといったギャン専用の装備を使いこなすためのものと言っても過言ではない。また、細身のシルエットや甲冑を思わせるデザインも、軽快な動きを行うためのものと考えられる。

ゲルググとのトライアルに敗れたとはいえ、ギャンは斬新なデバイスや構造を採用することで、全く新しいコンセプトのMSとして完成した。
本機は、ツィマット社だけでなくジオン公国のMS開発技術の成熟を証明するMSと言えるだろう。

少しハードルを上げてしまいましたが、どんなキットか詳細を見てみましょう。

それでは本編をどうぞ!

HGUC 1/144 ジェガン公式サイト

1,320円(税込)
2016年05月21日発売

1.HGUCギャンの全体像

1-1.360°ビュー

HGUCギャン 正面
正面
HGUCギャン 背面
背面
HGUCギャン 左側面
左側面
HGUCギャン 右側面
右側面

機体解説にある通り、騎士の甲冑を思わせる独特なデザインです。特に頭部は西洋のグレートヘルムを思わせます。

シルエットは細身化と思いきや、四肢は意外とがっしりしており、マッシブな印象です。
こんな丸い肩になれたらカッコイイですよね笑

パネルラインは多くありませんが、よく見ると細かいモールドがたくさん施されており、情報量は決して少なくありません。

1-2.付属品

付属品

付属品はご覧の通りです。

  • ビーム・サーベル ×1
  • ミサイル・シールド ×1
  • ハンドパーツ(右)×1
  • ホイルシール

格闘戦に特化したMSなので武装は極めてシンプルです。

後述しますが、ビームサーベルの持ち手(右)は手首に角度が付くタイプと差し替え式になっています。

成形色による色分けが素晴らしいので、モノアイとコクピットブロック(腹部)の色のみをホイルシールで補います。

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2.各部詳細

2-1.上半身

ギャン 上半身

▲リバイブ版ギャンの上半身です。シンプルな装甲ですが凹凸やマイナスモールドがちりばめられており、HGとしては情報量充分です。実は首の付け根はポリキャップパーツではなく専用のプラパーツです。頭部の形状の都合、アゴを上下することはできません。

腕部付け根のカバー

▲腕部と胴体の接続は、ポリキャップによるボールジョイントの接続です。なんと胴体側のポリキャップに装甲と同じ色のカバーパーツが付属しています。ポリキャップが丸見えにならないのでこれは嬉しい!他のHGではあまり見ない構造です。カバーパーツのおかげで若干可動域が狭まりますが、見栄えはばっちりです。

がっしりした腕部

▲続いて腕部です。思ったより太ましくがっちりしたシルエットです。肩アーマー中央の丸いパネルラインは別パーツで再現されています。ヒジ関節は二重関節で180°近く曲がります。おかげで格闘時のアクションポーズがばっちり決まります。

肩アーマーの可動

▲胴体との接続はボールジョイントなので可動域が気になりましたが、肩アーマーに軸を動かすミゾが設けられており、かなり広い範囲で軸が動きます。この辺も塗仮ありません。

バックパックのスラスター

▲バックパックは小さいですがしっかりとディテールが施されており、下からのぞくとスラスターノズルが造形されています。外側をシルバーで塗ったり内側を赤く塗り分けたりすると、精密感が出て見栄えが良さそうです。

2-2.下半身

リアアーマー

▲腰部です。HGキットでは珍しく、リアアーマーには裏打ちパーツが付いています。ディテールもあり細部まで塗仮ありません。そしてなんと、このリアアーマーは可動します!基部にC型ジョイントがあり上下に動かすことができるのです。

フロントアーマー

▲ひっくり返して見るとフロントアーマーにも裏打ちパーツが…!よほどギャンに思い入れのある担当者さんが開発したのでしょう。他のキットとは熱量の差が見てとれます

脚部パーツ

▲脚部を見てみましょう。まず太ももですがよく見る前後の装甲で挟み込む構造ですが、合わせ目がディテール化されており、合わせ目消しをする必要がありません。加えてももの全面にあるモールドと相まって、なかなかに密度感があります。

脚の背面

▲特徴的なフレア型の脚部背面もしっかり造形されており、丸モールドや凸モールドなど最低限のディテールがあり、チープな印象はありません。広めのキャンパスにみたてスジボリすると気持ちが良さそうです。

脚部の可動

▲ほめる点しかないのですが、脚部ヒザ関節も二重関節になっており180°近く曲げることができます。デザイン的に干渉部が少ないのも効いていると思います。そしてさらにつま先も稼働するため、踏み込んだポーズをとっても設置性を損なうことがありません。ここまでやるか…!といった感じです。

膝立ちも余裕

腹部にも可動域が設けられているので、膝立ちも余裕できまります。

2-3.武装類

スパイク・シールド

▲スパイクシールドです。説明書によると内側のグレーの部分がニードル・ミサイル、外側のあずき色にある多数の突起がハイド・ポンプという機雷だそうです。パーツも分割されており塗り分けしやすそう。金色の部分はプレーンなのでディテールアップで個性を出しやすそうです、

シールド裏側

▲シールドをひっくり返すと、しっかりと別パーツ化された裏打ちが。チープなHGキットだとシールド裏は、肉抜きだらけのスカスカ状態もあり得るのですが、このキットはとことん抜け目がありません

ビーム・サーベル

▲ギャンを特徴づける武装、ビーム・サーベルです。ビーム刃も含め一般的なものとは形状が全く異なります。また、手首が動くハンドパーツも付属するため、写真のように角度を付けた持ち方ができ、フェンシングのようなポーズも難なく取ることができます。

3.気になりポイント

気になるポイントとありますが、実はほぼ気にあるところはありません。

レビューなので、基本工作が必要な個所を申し訳程度にみてみよう、といった感じです。

3-1.合わせ目

冒頭にも述べましたが、このキット、パーツ構成が秀逸で目立つ合わせ目がほとんど出ません。

合わせ目が出ない構造に工夫されているか、あっても”段落ちモールド化”されており、合わせ目が出ないことで有名なHGUCサザビーを思わせます。

頭部の合わせ目
頭部の合わせ目
腕部の合わせ目
手首装甲の合わせ目
脚部の合わせ目(前面)
スネの合わせ目
脚部の合わせ目(背面)
フクラハギの合わせ目

気にならないレベルの合わせ目ですが、説明書の作例では消されているので、見栄えに拘る方は合わせ目消しをしておきましょう。

3-2.パーティングライン等

肩のパーティングライン
ヒザ横のパーティングライン
もも横の反り上がり

粗を探すようで恐縮ですが、若干のパーティングラインやヒケっぽい箇所があるので、処理しておくと完成度が上がるでしょう。

※パーティングライン:パーツ成形用の金型の合わせ目

4.まとめ

以上、HGUCギャン(リバイブ版)のレビューでした!

買ったのを忘れて積んでいたものですが、思い出して組んでみると開発者の想いが感じられる超絶名キットでした。

ギャン ポーズ①
ギャン ポーズ②
ギャン ポーズ③

ファーストガンダムのMSはもっさりしててちょっと…と食わず嫌いしているアナタ、騙されたと思って一度手に取り組み立ててみてください。

これはいいものだーーー!!

それでは、ステキなガンプラライフを!

▼私の中では神キット!ネット通販や量販店でも比較的入手しやすいです。

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