ユルユルの関節は瞬間接着剤で太らせよう!-動かしすぎてヘタった関節を復活
ガンプラの関節がユルユルで困った…なんてことはありませんか?
動かしすぎると関節のプラ素材が摩耗し保持力がなくなるためです。
完成品を飾ろうにもポーズが決まらず困ってしまいますよね。
私も経験があります。こんな感じです。
実はこのユルユル関節は瞬間接着剤で復活するのです!
は?接着するってことかよ? と思った方、ちょっとお待ちください。
接着するのではなく、瞬間接着剤で関節を太らせて摩耗する前の状態を再現するというわけです。
”軸を太らせる”って聞いたことありませんか?あれです。
- 緩くなった関節の復活方法
- 関節の種類ごとの対応方法
ちょっとした工作で見違えるほど関節がシャキッとしますので、ユルユル関節にお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
それでは、本編をどうぞ!
1.関節の軸を太らせる
ガンプラを作っているうちに関節が摩耗し、こんな感じにユルユルになることが多々あります。



1-1.ボールジョイント

▲腕と胴体を接続するボールジョイント。動かすことでプラスチック素材のジョイント部分が摩耗し関節が緩くなる(ヘタる)のです。

▲そんな時は模型用の瞬間接着剤を使います。模型用ならどんなものでも構いませんが、今回は高強度の接着剤をチョイス。

▲摩耗したボールジョイントのボール部分に瞬間接着剤を塗っていきます。ボールの全体を覆うようにぬりぬりしましょう。
”瞬間”といっても硬化に少し時間がかかります。10分程度そのまま待ちましょう。
▲接着剤が硬化したら関節をはめ込みます。
接着剤でジョイントのボール部分を大きくしたおかげでユルユルだった関節がきつくなりました。
しっかりはまるまで押し込みます。


▲見てください。
重たいソードメイスを持って手を水平に広げても、ヘタることはなくビシッと保持してくれます!
見違えるように良くなりました。
このように瞬間接着剤を塗って硬化させると、関節の保持力を蘇らせることができます。

接着剤は若干シンナーの臭いがするので、気になるなら換気しよう!
1-2.3mm軸
ヘタってしまった関節は他にもあるので続けて処理していきましょう。
一般的な3mm軸もボールジョイントと同様に、瞬間接着剤で太らせることで関節の保持力を復活させることができます。

▲上半身と下半身を接続する3mm軸もユルユルで外れやすかったので、軸の周囲に瞬間接着材を塗って太らせます。

▲脚部を接続する股関節の軸もユルユルだったので、接着剤を塗って太らせます。
1-3.挟み込む間接
ボールジョイント・3mm軸のように軸を差し込むタイプではなく、膝などの挟み込みタイプの関節を蘇らせていきましょう。

▲動かして遊んだせいで膝関節がユルユルになり、すぐに倒れてしまうようになりました。

▲膝関節は関節のパーツ同士を挟み込む構造です。接着材を塗ってしまうと関節が接着され曲がらなくなります。

▲とはいえ”軸を太らせる”という考え方は同じなので、緩くなった関節部に接着材を差し込んでいきます。付属の極細ノズルを使っても良さそうです。

▲接着剤の硬化を待つ間、関節が完全に接着されないようゆっくりと動かし続けます。こうすることで関節は動く状態をキープしつつ、周辺の接着剤が硬化し保持力が復活するのです。

▲関節を10分程度動かし続けると接着剤が硬化して関節が硬くなってくるのがわかると思います。
これで挟み込みタイプの関節の保持力を取り戻すことが出きました!
接着剤を流してから動かさずに放っておくと関節が完全に固まって動かなくなります。
取り返しがつかなくなるので気を付けましょう!
2.工作のポイント
関節軸を接着剤で太らせるだけなのでそれほど難しい工作ではありませんが、いくつかポイントになることを紹介しておきます。
- 関節の構造を理解する
- 接着剤は少しずつ塗る
- できれば塗装をする前に
2-1.関節の構造を理解する
関節の軸を太らせるには、関節の構造を理解することが必要です。
プラモデルの関節は、たいてい以下のものを使っています。
- ボールジョイント
- ストレートな軸
- C型ジョイント
- 挟み込みタイプ




どんな構造の関節であっても”軸を太らせる”の考えは変わりません。
軸の受け側ではなく軸に接着剤で太らせましょう。
2-2.接着剤は少しずつ塗る
いきなり大量の接着剤を塗って軸を太らせすぎると、軸受けにはまらなくなります。
接着剤は少しずつ塗って硬化させ、ハメてみて緩いようなら再度塗るようにしましょう。
きつくなりすぎた場合は、硬化した接着剤部分をヤスリやナイフで削れば調整可能です。
2-3.できれば塗装する前に
キットを塗装する場合は、関節軸の調整を塗装前に済ませておきましょう。
塗装した後に行うと、間違って関節以外の部分に接着剤が付着して表面が汚れたり塗膜が剥がれたりなどのトラブルにつながります。

誤って付着した接着剤を擦ったら塗装が剥がれた図(涙)
まとめ
以上、瞬間接着剤を使ったプラモデルのユルユル関節を蘇らせる方法の紹介でした!
接着剤を付けるだけなので簡単ですよね?
動かしすぎてガンプラの関節がユルユルになったら、ぜひ本記事を参考に工作してみてください。
参考になれば嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、素敵なガンプラライフを!
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