【塗装・改造目線】HGグフカスタム レビュー|初心者向けの良キット!
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」からHGグフカスタムの素組みレビューです!
ジオン公国のエースパイロットが搭乗した機体で、劇中搭乗者「ノリス・パッカード」のキャラクターもあり非常に人気のMSです。

メカデザイナーはカトキハジメ氏。
当初は「グフ=青」のイメージを崩したく、頭部アンテナのみ赤く全身は黒になる予定だったとか。
- 組みやすさ
- 色分け再現
- 合わせ目
- 可動
キットは2010年発売でHGUCナンバーは「117」です。
比較的古いキットになります。
機体解説
「グフカスタム」は、07B系の機体の中でも、一年戦争中最も後期に生産されたバージョンのひとつである。”グフ系”の機体は、06Jタイプに次ぐ陸戦用MSとして、重力下における機動性と、来るべき対MS戦闘に備えて格闘性能の向上を主な目的として開発された。
改善点としては、機体の軽量化及び装甲の強化、冷却システムの大容量化、地球環境に対応した補助推進システムの搭載などであり、試作機にはYMS-07のナンバーが与えられた。そして実働試験を経て、固定武装の内装化などを施した仕様での量産化が決定した。
07系の機体は、主にグラナダやキャリフォルニアベースにおいて、06J型の生産ラインを更新して量産されていたが、B3型は、ジオン本国における再設計を施された上で生産された機体パーツが多用されていると言われており、運動性、機動性共に、キャリフォルニアベース純正の機体とは一線を画している。
そもそも07系の機体は、06J型の実践投入で得られたデータをもとに、”地上におけるMSの移動性能の向上”を模索するテストベッドでもあった。そのため、開発当初からド・ダイYSとの連携をオプションとして想定した通信機能の強化が施されていたほか、”飛行試験タイプ”のバリエーションも開発されている。なぜなら、”MSの飛行”こそが07系が持つもう一つの目的だったからである。
一年戦争の期間中に”航空機”レベルでの飛行を実現したMSは、07系の数機種を除いてほとんど存在しない。その一方で、07系の機体は軽量化と補助推進システムとの相乗効果で破格の陸戦能力を持つに至った。特にパーツ単位でのブラッシュアップを経たB3型は、”グフカスタム”と呼ばれ、幾人もの”エース”の愛機として赫々(かくかく)たる戦火を上げており、07系MSの最高傑作と評価するものも多い。
劇中ではノリス・パッカード大佐が駆る本機が、第08MS小隊の陸戦型ガンダム2機とガンダムEz8を単機で翻弄し、量産型ガンタンク2基を撃破する活躍を見せています。
- ノリス・パッカード
- ランス・ガーフィールド
- ナランソロンゴ・ボルドバヤル
(ノリス以外知らね…)
・怯えろ!竦め!モビルスーツの性能を活かせぬまま、死んで行けっ!
ノリス・パッカード
・アイナ様。合流出来そうにありません。自分は…死に場所を見つけました…!
・アイナ様の想い人と出会う…ふっ、面白い人生であった。だが、負けん!
大型のガトリング・シールドが目を引くキットですが、果たしてその実力やいかに・・・!?
それでは本編をご覧ください!
HG 1/144 グフカスタム
(公式サイト)
1,980円(税込)
2010年11月06日発売
1.HGグフカスタム 全体像





グフカスタムのマッシブなプロポーションが目を引くかっこいい立ち姿です!
手足の関節はしっかりしており、大型のガトリング・シールドを構えてもヘタることはありません。
関節はPS樹脂でポリキャップで接続します。
ABS樹脂は使われていませんでした。

付属品はご案の通りです。
- ヒート・サーベル ×1
灼熱化する事で敵装甲の溶断も可能。
シールドの裏面に装着されており、単純に巨大な刀剣としての斬撃、あるいは鉈などのような切削にも使用できる。 - ヒート・ロッド ×1
B3型の固定兵装として採用された電磁ムチのバリエーション。アンカータイプとも呼ばれる。射程が改善されているほか、耐荷重は時期を懸架するほど向上している。 - 3連装35mmガトリング砲 × 1
07B系の腕部内蔵式機関砲の代替装備として開発された。着脱可能とする事で、MS本来の汎用性を損なうことなく、装弾数も向上するとともに断層も交換可能となっている。 - ガトリング・シールド ×1
中~近距離で威力を発揮する口径75mmの機関砲とシールドを組み合わせた武装。機関砲は着脱可能。充分な威力と装弾数を持ち、近距離戦闘時に敵機との”間合い”の主導権を確保することができる。 - ハンドパーツ
・握り手(左右)
・武器持ち手(左右)
・平手(右) - ホイルシール ×1
ヒート・ロッドのリード線は中に針金が入っており、柔軟に表情付けが可能です。
もともとの機体の色数が少ないこともありますが、シールはモノアイ・3連装35mガトリング砲照準のピンクを補うもののみです。
特筆すべきはハンドパーツの豊富さです。
この時代のキットはとにかくハンドパーツがたくさんついていて最高です。



2.キットの詳細
2-1.顔はザクっぽい


顔はグフよりザクに近いと思います。
グフほど吻(鼻?)は長くなく顔横の動力パイプも平べったいです。
目つきが悪くてカッコいい!
2-2.肩のトゲは大きく曲がっている


特徴的な肩装甲のトゲ(ツノ?)はグフカスタムが大きく曲がっています。
(設定ではここまで曲がっていないような…)
何故か強そうに見えますね。グフカスタムは曲がりすぎていて戦闘には使えなそう。
2-3.嬉しいカバーパーツ!

▲肘関節部には水色のカバーパーツがついており、関節が直接見えないようになっています。関節は塗装しにくいのでこれはうれしい配慮!

▲胴体 腕の接続部にはポリキャップを覆うカバーパーツが!ポリキャップが丸見えにならないのが素晴らしい!HGのキットでカバーがあるのは珍しいです。
2-4.可動はイマイチ…笑
このキット、立ち姿はカッコいいですが可動はイマイチです。

▲腰はほとんど回転しません。装甲に干渉する部分はないのですが、バックパックと繋がった動力パイプのせいでどうしても動きに制限がかかってしまいます。
腰が回らないのでアクションポーズの幅は狭まりますね。

▲肘・膝関節共に曲がり具合は90°程です。
おまけにフロントアーマーがほぼ動かず膝が干渉するため、立ち膝はこのような不格好な感じになってしまいます。RIVIVE版のグフではこの辺りがかなり改善されていました。
可動はイマイチですが、作ってしまえば棒立ちで飾るので問題ないのです!(笑
3.気になるポイント
合わせ目などキットの気になるポイントを見てみましょう。
3-1.合わせ目
実はこのキット、合わせ目がほとんど出ません。
(説明書の完成図で消えていないものは合わせ目扱いしていません)
パーツ構成が秀逸ということですね。



いずれの合わせ目も後ハメ加工の必要はなく、難易度は高くありません。
3-2.パーティングライン
パーティングラインとは、パーツ成型に用いる金型の合わせ目です。わずかに盛り上がった”線”ができます。
デザイン上は存在しないものなので、デザインナイフの背やヤスリなどで削り落としましょう。
動力パイプはパーティングラインが必ず出るのですが、軟質素材なので処理しにくいです。







3-3.その他

▲頭部ブレード・アンテナの先端には”安全フ基準ラッグ”というケガ防止用の突起があります。
カッコ悪いのでニッパーなどで切り飛ばしてしまいましょう。
切り飛ばした後は、ケガに注意してくださいね。
▲ガトリングはスライドしてシールドに着脱する方式なので、塗装する場合は注意が必要です。
塗装すると”塗膜”ができ、塗膜の分だけ厚みが出ます。何も対策しないとスライドした際に塗膜が引っ掛かり剥げてしまうので、クリアランスという作業が必要です。
パーツを削って隙間を作るのですが、ガトリング側はパーツが薄いのでシールド側を削る方が良さそうです。(難易度は高めな気がします)

4.まとめ
以上、HGグフカスタムの素組みレビューでした!
合わせ目が少なく処理も簡単なので初心者向けのキットだと思います。
プロポーションはもちろん文句なしにカッコいいです!




マッシブなグフカスタムのイメージのまま立体化されており、非常に再現度の高いキットでした。
第08MS小隊を観たことがある方は、劇中の躍動感あふれる活躍が目に浮かぶのではないでしょうか。
量販店の店頭でもたまに見かけますし、ネット通販でも比較的安価に入手できます。
ぜひ、エースが愛したグフ、「グフカスタム」を入手して作ってみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、素敵なガンプラライフを!
▼写真で見るより実物はもっとカッコいいです!




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