【塗装・改造目線】HGガンダムMk-Ⅱ ティターンズ仕様|控え目に言って神キット
「機動戦士Zガンダム」からHG ガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ仕様)の素組みレビューです。
劇中では第1話「黒いガンダム」から登場してました。
”黒い?青…紺じゃね?と思った記憶。
ファーストが”白いやつ”だったので確かに黒っぽいとも言えますね。
ディターンズのフラッグシップ機として開発されましたが、カミーユの奪取やエマの離反により3機ともエゥーゴに渡り、白く塗り替えられています。

本キット、2002年5月発売のHGUC No.30をリニューアルしたリヴァイブ版と呼ばれるガンプラです。
HGUC No.は194番です。(2015年11月発売)
- ジェリド・メサ
- カクリコン・クーラー
- カミーユ・ビダン
- エマ・シーン
- クワトロ・バジーナ
- エル・ビアンノ
- エルピー・プル
他
続編である「機動戦士ZZガンダム」にも登場し、第一次ネオ・ジオン抗争終盤まで第一線で戦い抜いた。
- 組みやすさ
- 色分け再現
- 合わせ目
- 可動
機体解説
RX-178 ガンダムMk-Ⅱは、ディターンズがフラッグシップ機として開発したMSである。その型式番号からグリプスで開発された8番目の機体であることがわかる。
ティターンズの主導で開発が進められたガンダムMk-Ⅱは、「ガンダム」という名称と設計を受け継ぐことを命題としていた。そのため、地球連邦軍系の技術のみが用いられた。完成式典において、ティターンズの関係者が本機を「我々の、我々による、我々のためのガンダム」と称したと言う記録からも、ガンダムMk-Ⅱに対する期待の高さが窺える。それを証明するものが、「ガンダム」を彷彿させるシルエットと、ほぼ全身規格のムーバブル・フレームが採用されていることである。
ムーバブル・フレームとはMSの「骨格」というべきもので、コア・ブロック・システムを廃し、機体制御を四肢にわたるフレーム全体で担うという、これまでの地球連邦軍系のセミモノコック構造、ジオン公国軍系のものコック構造とは異なる新たなMSの構造であった。インジェクション・ポッドを中心に、骨格のようにフレームを構築することで人体に近い極めて柔軟な可動を実現した。
しかし、ムーバブル・フレームは技術的にもまだ不完全であった上に、材質の問題から強度不足が指摘されていた。この強度不足は脚部フレームに顕著に見られ、グリーン・ノア1での試験までに計6度のの設計変更が行われたが、根本的な解決には至らなかった。
こうした問題と、4号機が起こしたとされる墜落事故のため、ティターンズは当初予定していた量産計画を見送っている。確かな機体設計を有しながらも、ティターンズでは活躍の機会のなかったガンダムMk-Ⅱだが、その性能は奪取したエゥーゴによって証明されたのである。
HGシリーズ”新生-REVIVE-”第5弾として登場した本キット。
幅広い可動域により、活躍を想起させる迫力のアクションを再現しています。
巷では初期版と比べスリムになってしまったとも聴きますが、その実力はいかに?
それでは本編をどうぞ!
HGUC 1/144 ガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ仕様)
(公式サイト)
1,870円(税込)
2015年11月28日発売
1.HGガンダムMk-Ⅱ 全体像
(黒っぽいキットでホコリが目立ちます…すみません!)





手足が長く立ち姿がめちゃくちゃカッコいいです。
HGとしてはディテールも十分で、リバイブ第5弾の力の入り方が窺えます。
実際に作るとわかりますが、関節の保持力が程良く手に持った際にヘンな遊びがないがっしりした印象です。
プロポーションについては、確かにマッシブなイメージのMk-Ⅱにしてはほっそりしてはいますが、私はそこまで気になりませんでした。

関節はPS樹脂とポリキャップで、ABS樹脂は使われていません。
付属品はご覧の通り。
- ビーム・サーベル ×2
- ビーム・ライフル
- ハイパー・バズーカ
- シールド
- バルカン・ポッド・システム
- ホイルシール
- マーキングシール
ハンドパーツが一式しか付属しないのが意外ですが、ホイルシールで細かいセンサーのグリーンを再現できる嬉しいですね。
▼量販店でもたまに見かけますがネット通販でも比較的安価です!
2.各部詳細
2-1.可動

▲膝と肘は二重関節。腹部にもボールジョイントの可動軸があるため、立ち膝はヨユウで決まります。
フロントアーマーの跳ね上がりは写真ぐらいが限界で、これ以上上げるとポロリします。
2-2.ディテールなど

▲下半身のパーツ。適度にディテールがあり造形シャープでカッコいいです。Mk-Ⅱのゴツゴツ感をよく表現していると思います。

▲腕部もパーツのエッジが効いていてカッコいいです。素組みの状態でもシャキッとしているのが見てわかります。

▲頭部パーツです。初代のガンダムより若干悪そうな顔になりました。カメラアイはクリアパーツです。ホイルシールも付属するのでシールを張るか、目の淵を黒く塗るか選びましょう。

▲バックパックはスタイリッシュなデザインでディテール盛り盛りです。上部2基のバインダーは左右に可動します。基部のケーブルがチラ見えしてカッコいいです。
バーニアノズルも僅かですか上下に稼働します。

▲シールドは裏側も見劣りしません。上部にはビーム・ライフルのエネルギーパックが2基装備されており、スカスカ感はありません。

▲膝裏には特徴的なケーブルがあり見栄えがします。
RGでは布性パーツでしたが、取り回しや塗装を考えるとHGのプラパーツが正解ではと思います。


▲装甲デザインも相まってディテールはHGにしては必要十分です。細かなモールドも施されていますし、パーツのエッジもシャープです。脚部は足首のシリンダーも造形されています(シリンダーは動きません)。
RIVIVE第5弾、気合入ってますね!
2-3.色分け再現



▲さすがにグリーンのセンサーパーツは色分けされていませんが、成形色での色分け再現が素晴らしいキットです。
肩や脚部のスラスター(黄色)、シールドのちょっとした赤い部分が別パーツで色分けされています。
RIVIVE版のこだわりを感じますね。
3.気になるポイント
合わせ目などキットの気になるポイントを見てみましょう。
3-1.合わせ目
実はこのキット、ほとんど合わせ目が出ません!
HGのサザビーほどではありませんが、パーツ分割が秀逸でよく考えられており関心します。
※説明書の完成図で残っているものは合わせ目扱いしていません。ノーカウント!

▲頭部は前後からハメ合わせる構造なので、中央に合わせ目が出ます。

▲合わせ目を接着すると内部のフェイスパーツが外せなくなるため、塗装する場合は後ハメ加工をお勧めします。フェイスパーツの接続軸を切り描くだけの簡単な工作です。

▲合わせ目ではありませんが、頭部ブレード・アンテナには安全フラッグが。かっこ悪いのでニッパーなどで切り落としましょう。

▲膝関節の裏側は上部中央に合わせ目が出ます。
膝関節をキレイに塗装する場合は後ハメ加工が必要かもしれませんが、関節強度が落ちるのであまりお勧めしません。

▲バックパックの側面にびっしり合わせ目が出ます。後ハメ加工は不要ですが、2基のバインダーに可動部があるので接着しないよう気を付けましょう。

▲ハイパー・バズーカはモナカ構造なので中央にビシーッと合わせ目が出ます。ガンプラ武装の常ですね。

▲ビーム・ライフルのバズーカと同様、中央に合わせ目が。特別な加工は不要なのでキレイに合わせ目消しをしたいところ。
3-2.パーティングライン
パーティングラインとは、パーツ成型に用いる金型の合わせ目です。
細く盛り上がった線が出てしまい見栄えが悪いので、ヤスリやデザインナイフの背などでそぎ落としてしまいましょう。

▲肩装甲(黒い部分)と上腕の装甲(ぐるり)にパーティングラインが出ます。

▲バルカン・ポッド・システムにぐるりとパーティングラインが出ます。細かいモールドが多いので削り落とさないよう丁寧に処理したいところです。

▲足首にある2本のシリンダーにも中央にパーティングラインが出ます。ちなみにMGやRGのように基部が固定ではなく浮いているので、見えすぎるとちょっとかっこ悪いかもです(笑)
3-3.肉抜き 他
「肉抜き」とはプラモデルパーツにある空洞で、パーツ成型時のゆがみ防止や強度を保つために設けられたものです。
そのままにするとおもちゃっぽいので、完成度にこだわる方はレジンやパテ、プラ板で埋めてしまいましょう。

▲あまり目立ちませんが首の裏に2つ肉抜きがあります。

▲足の裏は外周に沿ってぐるりと肉抜きがあります。先端のほうはデザインに見えなくもないですが、踵側はそうはいかないですね。

▲ライフルやバズーカ用の持ち手が付属しないため、握りしめたハンドパーツに武器を持たせます。それに合わせて武器側もトリガー(引き金)がないのでちょっと間抜けな見た目になります。
3-4.要クリアランス箇所
塗装すると「塗膜」ができ、塗膜の分だけパーツに厚みが出ます。
塗膜の厚みを計算しないと、組み立てた際に擦れて塗装ハゲにつながります。
それを防ぐために「クリアランス」という処理を行います。

▲脚部装甲と膝関節は隙間がなくスレスレなので、脚部装甲側を少し削ってクリアランスしてあげるとよいでしょう。

▲腕部も脚部と同様に装甲と関節に隙間がないので、何も考えずに塗装すると動かした際に塗装が剥げます。装甲側を少しだけ削りましょう。
3-5.色が足りない箇所
色分けが秀逸な本キットですが機体設定では非常に細かく色分けされているので、どうしても成形色で再現しきれない色分け部分が出てきます。

▲脚部の黄色いスラスターは中央がダークグレーで色分けされており、キットでは色分けされていないため塗装が必要です。

▲以下の個所は塗装が必要です。
・スラスター中央部のダークグレー
・バーニア内側のレッド
・腰部サイドアーマーのレッド
・後頭部センサーのグリーン
(付属シールの利用も可)

▲以下の個所は塗装が必要です。
・バルカン・ポッド・システムのレッド
・バルカン・ポッド・システム自体…ボディからと同じ黒っぽい色
・各センサー部のグリーン
(付属シールの利用も可)
▼赤い部分はガンダムマーカーでサッと塗ってもいいかも!
4.まとめ
以上、リバイブシリーズ第5弾、HGガンダムMk-Ⅱの素組みレビューでした!
スタイリッシュでよく動き、ディテールやエッジもシャープな神キットです!






確かに若干スマートなシルエットだとは思いますが、個人的には抜群のプロポーションです!
ある程度ディテールはあるものの手を加える余地は多分にあるので、塗装・改造派ユーザーも作りごたえバッチリです。
店頭で見かけたらぜひゲットしてほしいですし、ネットショップでも購入可能です。
ぜひ手に取って作ってみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、素敵なガンプラライフを!
▼作らにゃ損の神キット!




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