【塗装・改造目線】HGUC Ζ(ゼータ)ガンダム レビュー

機動戦士Zガンダムから主人公機 「Zガンダム」HGUCキットの素組みレビューです。
2003年に発売のHGUC No.041を、最新フォーマットで完全リニューアルしたキット。
弊サイトでは、改造・塗装目線でレビューしてみます。

この頃の箱絵、カッコよくていいですね!
- 組みやすさ
- 色分け再現
- 合わせ目
- 可動
機体解説
U.C.0086初旬、エゥーゴからの依頼を受けたアナハイム・エレクトロニクス(AE)社はMS開発計画「Z計画」をスタートさせた。計画にあたってAE社は、可変機構の実験機であるMSA-005 メタスを製作。さらに、ウェイブライダー(WR)への変形機構を有するMSN-001 デルタガンダムを設計するが、ムーバブル・フレームの強度問題のため計画は停止。
しかし、エゥーゴからもたらされたRX-178 ガンダムMk-Ⅱのムーバブル・フレームと、設計案により計画は急速に進展、Zガンダムの完成に至ったのである。
完成したZガンダムは、全領域での運用能力やWR形態による大気圏突入能力を持つ高性能機であった。また、ビーム・ライフルやビーム・サーベル、ハイパー・メガ・ランチャーなどの武装も、MS・WRの両形態で使用可能であった。
このように極めて高い運用性を有するZガンダムはグリプス戦役期における「最高傑作機」と評価されている。なお、「可変MS」とはMA形態への可変機構を持つMSで、「第三世代MS」とも呼ばれる、MS形態による汎用性とMA形態による航続距離などを併せ持つ可変MSは、グリプス戦役期に勢力を問わず開発された。
本機、ZガンダムだけでなくZZガンダムにも登場しています。
- カミーユ・ビダン(Zガンダム)
- ジュドー・アーシタ(ZZガンダム)
- ルー・ルカ(ZZガンダム)
- ビーチャ・オーレグ(ZZガンダム)
箱には何やら「GUNPLA EVOLUTION PROJECT」の文字が。
ガンプラ40周年に当たる2020年に向け、新たなプロダクトの創出を目的としたプロジェクトで、このZガンダムは第1段のキットです。
> GUNPLA EVOLUTION PROJECT 公式サイト
見せてもらおうか、バンダイのプラモデルの性能とやらを!
ということで、本編をどうぞ!
HGUC 1/144 Zガンダム(公式サイト)
2,200円(税込)
2017年04月22日発売
1.HGUC Ζガンダムの全体像


見てください、このプロポーションを…!
変形機構※を備えながら細身のシルエットを保ちつつ、手足は長くスラッとしています。
さすが当時最新フォーマットのガンプラといった風格です。
※完全変形ではなくパーツ差し替え式

成形色で細かい色分けが再現され、パーツのシャープなエッジがHGUCの進化を感じられるキットです!
(腰パーツはC面がなくシャープ)
モールドも必要最低限の量が施されているので、チープな感じは全くありません。
ポリキャップを使うものの関節は耐摩耗性に優れるKPSで、可動や変形などガシガシ動かしてもヘタることはなさそうです。

付属品はご覧の通り、なかなか多いです。
- ビーム・ライフル×1
- ハイパー・メガ・ランチャー×1
- ビームサーベル×2
- 前腕ハードポイントカバー×1
- ウェイブ・ライダー用パーツ 多数
ハンドパーツが握り手だけなのは少し残念です。

他には色分け再現用のホイルシールが付属。(カメラアイのシールは使用済み)
実はこのキット、シールによる色分けが多く、特にバックパックの羽部分の赤はほぼシールなので、塗装しないとなかなかチープな印象になります(詳細は後述)。
パーツ差し替えでウェイブライダー形式を再現可能。
説明書の手順通りに変形させますが、不慣れな私はマゴマゴ…。
下部にハイパー・メガ・ランチャーを取り付けられますが、結構外れやすかったです。
大変なのでもうやりません (><)
2.HG最高レベルの可動を見る
”HG最高レベルの可動”の謳い文句通り、可動箇所は非常に多いです。

Zガンダム本体だけでなく背面のバインダー(?)も可動し、全体的にグリグリ動く印象です。
2-1.上半身の可動
▲胴体側の軸受けには引き出し機構があり、接続箇所をスライドさせることで肩関節が横に引き出すことができます。
ただ、上から見るとポリキャップが丸見えなので、気になる方はプライマーを塗布した後に塗装という面倒な工程が必要です。
※複雑な機構は破損しやすいので慎重に動かしましょう。
▲腹部中央の青と白のパーツ付近にボールジョイントがあるため、のけぞったりかがみ込んだりすることが可能です。
ポージングの表情付けに嬉しい可動ですね。
▲肩アーマーのスラスター部分も可動します。少し触るとすぐ動いてしまうので、この可動は必要なかったような…。(私はおそらく接着します)
2-2.下半身の可動
※背部バインダーやハイパー・メガ・ランチャーも可動箇所が盛りだくさんですが、尺の都合で割愛します。
3.気になるポイント
3-1.合わせ目
実はこのキット、武装以外は合わせ目が出ない神キットです。
パーツ分割が秀逸で合わせ目自体が少なく、出たとしてもディテールの一部になるよう工夫されています。
ということで、武装の合わせ目を見てみましょう。
※その他のディテールに見える合わせ目は割愛しています。
武器は左右のハメ合わせ構造なので合わせ目が出ます。
パーツの合わせ目に少しだけ隙間を空け、流し込みタイプの接着剤を塗布した後にムニュっと圧着して合わせ目を処理しましょう。
▼無塗装でも合わせ目を消すだけで見違える仕上がりに!

3-2.ヒケ
ヒケとは、パーツ成形の過程においてプラスチック樹脂が冷えて収縮しできる凹みです。
パーツ表面に凹凸ができて見ばえが悪いので、ヤスリで削って平らにするのが一般的です。


本体パーツにヒケている部分は見当たりませんでしたが、一部の武装などにみられました。
完成度を高めたい方はヤスってならしましょう。
▼ヒケの処理方法は以下の記事に詳しい。

3-3.色の足りない部分
このキット、冒頭で紹介した通りシールによる色分け再現が多いです。
次の写真は塗装完成品(説明書)です。
細かいオレンジのワンポイントと、バインダーの赤が綺麗に塗装されています。
キット成形色ではここまでの色分けはされていないので、拘るなら足りない色を塗装したいところです。
ブルー、ホワイトなど大部分は成形色で再現されています。足りない色を部分塗装で補うだけで見ばえがします。
- オレンジ…細筆でちまちま塗りましょう。ライフルは黒パーツなので発色を良くする工夫が必要です
- ライトブルー…頭部のセンサーです。付属のシールでも良さそう
- ベールグリーン…ライフルのセンサー。こちらもシールでそこそこ映えます
- ダークグレー…ダクト部分をちょこちょこ塗ると完成度が上がります
- ホワイト…シールはないので色分けは塗装が必須です
- シャインレッド…本キット最大の塗装ポイント。赤は隠ぺい力が弱いので発色させる工夫が必要
▼アクリジョンの発色を高めるならベースカラー!

3-4.塗装前に加工したい箇所
背面にある2基のバインダーは、写真のようにウィングを引き出す機構になっています。
こういった引き出し箇所は、塗装により塗膜が厚くなると可動しなくなったり、塗装が剥げたりします。
黒いパーツは塗装をしない、という手もありますが、全塗装に拘るなら可動箇所のクリアランス調整をしておきましょう。
具体的には、可動箇所のパーツを削り込み、塗膜の厚みが出てもパーツが干渉しないようにするという加工です。
ヤスリやデザインナイフでカンナ掛けしてやると良いでしょう。
まとめ
以上、HGUC Ζガンダムの素組みレビューでした!
プロポーション、可動ともに申し分なく、合わせ目も出ないので素組みでもかっこいいキットだと思います!





パーツのエッジも立っており、ガンプラの進化を感じられる構造が作っているだけで楽しいので、まだの方はぜひ手に取って組んでみてくださいね!
(変形は大変ですが…)
それではステキなガンプラライフを!
▼割と高頻度で再販されており、量販店でも手入れやすいです!
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