ガンプラのヤスリがけはどこまで必要なの?水性塗料の筆塗り塗装で検証!
ガンプラにヤスリがけをしていますか?
ヤスリがけをした方がいいと聞きますが、何番のヤスリまで使えばよいのか、イマイチわからないですよね。
まず、ヤスリがけは何のために行うのでしょうか。
- パーツの凹凸を消す
- プラスチック特有のテカりを抑える
- 塗料の食いつきを良くする
上記の通りヤスリがけは、主に塗装した際の仕上がりを向上させるために行います。
では、ヤスリがけは何番※まで行えばよいのでしょう?
※ヤスリの番手
番手は研磨剤の粒度を表す指標で、番手が小さいほど荒く、大きいほど細かくなります。
数値は1インチ平方内にある研磨剤の粒子数を表します。
商品によって若干ばらつきはありますが粒度の目安となる数字です。
結論を言うと、水性塗料を筆塗する事だけを考えると、400番のヤスリだけをかければ塗装はキレイに仕上がります。
一般的には、「塗装する場合」と「塗装しない場合」で、必要なヤスリ掛けの番手は以下のように言われています。
- 塗装をする場合
- 400番~800番
- 塗装をしない場合
- 400番~800番 + 1000番~2000番
(メラミンスポンジで磨くと尚良し)
- 400番~800番 + 1000番~2000番
まず、400番のヤスリで粗削りし、その後600番、800番と番手を大きくして整えていきます。
何度もヤスリがけを行うので、なかなか面倒ですよね。
本記事では、ヤスリがけした番手ごとに塗装の仕上がりを比較し、本当に何番までヤスリがけが必要なのか写真付きで詳しく検証しました。
普段筆塗りで塗装をしている方で、ヤスリがけを面倒に感じていましたら、ぜひ最後までご覧ください。
検証で行う塗装は水性塗料を使った「筆塗り塗装」です。
エアブラシ塗装ではないのでご注意ください。
検証の概要
検証方法
ガンプラのパーツにヤスリがけを行い、番手ごとに塗装して仕上がりの比較します。
具体的には次の通りです。
| ヤスリがけ | 塗装(筆塗り) | |||
| 通常色 | 金属色 | 下地塗料+通常色 | 下地塗料+金属色 | |
| 400番 | ● | ● | ● | ● |
| 400番→600番 | ● | ● | ● | ● |
| 400番→600番→800番 | ● | ● | ● | ● |
| 【番外編】 400番→600番→800番→1000番→メラミンスポンジ ※無塗装 | - | - | - | - |
塗料は「通常色」と「金属色」、加えて「下地塗料」を塗った後に通常色 or 金属色を塗ってみます。
金属色は対象物の表面が荒れているとキレイに発色しないので、ヤスリがけが必要な番手を検証するのにぴったりです。
また、下地塗装(いわゆるサフ)をすれば、必要なヤスリ掛けの番手が減るのかどうかも検証します。
使うもの
ヤスリ
曲面にもフィットし、切削力が長持ちするスポンジヤスリ、ゴッドハンドの「神ヤス!」を使います。

番手は400番、600番、800番、1000番です。
塗料

塗料は水性塗料「アクリジョン」を使います。エアブラシではなく筆塗り塗装です。
- 通常色 … 発色の良い「スカイブルー」
- 金属色 … 光り輝く「シルバー」
- 下地塗料 … 筆で塗るサフ「ベースグレー」
対象物

検証には100均のプラスチックスプーンを使います。
塗料のカラーテスト等でよく見るものですね。
表面にヤスリをかけた後、筆で塗料を薄く塗り、仕上がりの状態を比較していきます。

※ヤスリは新品を使います。
塗装回数
塗装する回数は以下の通りです。
- 通常色、金属色
- 重ね塗りの回数:3回
- 下地塗料
- 重ね塗りの回数:2回
検証実施
ヤスリ:400番
400番のヤスリをかけ、その状態で塗装しました。
仕上がりを見てみましょう。




- 通常色のみ
筆跡はありますが、塗膜の状態は特段問題ないように見えます。 - 下地塗料+通常色
こちらも筆跡はありますが、きれいに塗装できています。 - 金属色のみ
光沢が出て金属のような質感です。
目を凝らせば、若干ヤスリのキズ跡が見えるかもしれません。 - 下地塗料+金属色
筆跡はありますが、金属の光沢が出てきれいです。
所感
400番は荒目の番手ですが、通常色、金属色共に仕上がりに大きな問題は見られませんでした。
仕上がりは、下地塗料を塗った方がきれいです。
ヤスリがけでできた傷が埋められ、素地の状態が均一化されたためでしょう。
ヤスリ:400番 → 600番
400番、600番と順にヤスリをかけ、塗装しました。




所感
いずれのパターンも塗装の仕上がりに特段の問題は感じません。充分きれいです。
筆跡はトップコートを吹けば目立たなくなるので大丈夫です。
ヤスリ:400番 → 600番 → 800番
400番、600番、800番と順にヤスリをかけ、塗装しました。




所感
仕上がりは、600番までヤスリがけしたパターンと変わらず、きれいに仕上がっています。
肉眼では、600番との差は全く分かりませんでした。
検証結果のおさらい
塗料の種類ごとに、ヤスリがけする番手による塗装の仕上がりを比べてみました。
いずれもヤスリがけの番手により大きな仕上がりの違いはありませんでした。
塗料を発色させるために複数回重ね塗りを行ったので、素地の状態に影響を受けづらかったのでしょう。
通常色



通常色は400番からきれいな仕上がり。
下地塗料+通常色



下地塗装をした場合、ヤスリの番手に因らず同じ状態の下地ができるため、仕上がりに差が出ません。
金属色



素地の影響を受けやすい金属色ですが、400番からきれいに金属の風合いが出ています。
下地塗料+金属色



下地塗料を塗れば、塗装の仕上がりにヤスリがけの番手は関係ありません。
▼”筆で塗るサフ”ことアクリジョンベースカラー

番外編:400番~1000番+メラミンスポンジ


ヤスリがけの前はプラスチック特有の”テカり”からおもちゃっぽい印象を受けますが、400番~1000番までヤスリをかけメラニンスポンジで磨くと、ご覧のように艶が抑えられしっとりとした仕上がりになりました。
塗装やスミ入れをしない「純粋な素組みユーザー」であれば、この方法で仕上げるのも良いかもしれません。
まとめ:筆塗りなら400番で十分
以上、水性塗料を筆塗するなら、ガンプラのヤスリがけは何番まで必要なのかの検証でした。
検証結果のまとめです。
- 水性塗料(アクリジョン)の筆塗りでは、ヤスリがけの番手による仕上がりに差は出ない
- よって、ヤスリがけは400番のみで良い
- 下地塗装をするなら、ヤスリがけすら不要
- アクリジョンの筆塗りのみの検証なので、他の塗料やエアブラシを使った塗装では違う結果になる可能性がある
「ガンプラ製作の作業の8割は塗装の準備」とも言われます。
そんな中でもヤスリがけは単調でつまらないと思う方も多いでしょう。
しかも番手を変えて何度もヤスリがけするなど、苦行以外の何物でもありません。
必要のない作業は極力減らし、楽しいガンプラ制作にしていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、素敵なガンプラライフを!
▼丈夫なスポンジヤスリ「神ヤス!」がおすすめ





