接着剤でガンプラの合わせ目を消そう!段落ちモールド化のやり方も解説
組み上げたガンプラがどうもオモチャっぽいこと感じることはないですか?
組み合わせたパーツの境界線を合わせ目といい、そのままにするとオモチャっぽさが残ってしまいます。
(特に古いキットは正面の目立つ部分に出ます)

そこで行うのが合わせ目消しと呼ばれる工作で、パーツの合わせ目を消す作業です。
合わせ目消しは部位によって難しい場合があり、慣れた人でもうまく消せないことがあります。
そこで本記事では、初心者の方向けに合わせ目消しの手順とやり方、道具の使い方を写真付きで詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んでいただき、合わせ目消しをマスターしてもらえると嬉しいです!
それでは本編をどうぞ!
合わせ処理の種類(接着剤/段落ちモールド化)
合わせ目消しには一般的に2通りのやり方があります。
- 接着剤で合わせ目を消す
- 段落ちモールド化
の2つです。
どういうことか見ていきましょう。
接着剤で合わせ目を消す
最も一般的なのが、接着剤でパーツを接着して合わせ目を消す方法です。
接着にはプラモデル用の樹脂系接着剤を使います。

▲とろみがある液状の接着剤で、プラスチックを溶かす作用があり、溶接するようにパーツ同士を接着します。
以下の商品がメジャーです。
詳しいやり方は後述します。
段落ちモールド化
もう一つが「段落ちモールド化」と呼ばれる手法です。
合わせ目に沿って片側のパーツを削り込み、少し太めのモールドを作るというものです。

▲段落ちモールド化した合わせ目がこちら。
パーツの片側を削り込むことで合わせ目をデザインの一部にしてしまうのが、段落ちモールド化です。
接着剤で合わせ目を消す手順
合わせ目消しはこんな手順で行います。
パーツをばらす
合わせ目消しをする前に、対象のパーツを外していきます。
まずは、脚部パーツから。
古いHGキットは、脚部が腰パーツに成形されたボールジョイントで接続されています。


上下に大きく揺らしながら外すと、そのうち軸が折れてしまいます。
軸と同じ方向(写真だと右)に揺らしながら引っ張ると、軸に力を加えず外すことができます。

サイドアーマーは上げておきます。
足を外した勢いで破損する場合があるからです。



つづいて処理するパーツをバラします。
パーツをばらす際は専用の「パーツオープナー」が便利です。
先端の金属部分をパーツの合わせ目に差し込み、ぐりぐりっと動かしてこじ開けます。
強くグリグリするとえぐれてしまうので、やり過ぎには注意です。
Tips


パーツをハメ合わせる”ダボ穴”を切り欠くか、“ダボ軸”を少しカットしておくと、パーツが外しやすくなります。
組み立てる際にやっておくと良いでしょう。
接着する

▲樹脂系接着剤「タミヤセメント」。ドロッとした透明な接着剤でシンナーの臭いがします。換気して作業しましょう。

▲蓋のハケでパーツに接着剤を塗ります。フチに”置く”感覚で塗っていくと垂れずに上手くいきます。

▲反対側のパーツにも塗っていきます。しっかり接着剤が塗れているかが仕上がりの差につながります。

▲接着剤が塗ったらパーツをハメ合わせます。
指で圧着すると合わせ目から接着剤がはみ出てきます。
写真のように”むにゅ”が出ると成功です。
半日~1日置く
接着剤は乾燥に時間がかかります。
ネットで1日~3日など色々言われていますが、乾燥時間は私の感覚で半日~1日です。
夜に接着すると、次の日の昼には硬化しているイメージです。
接着した後は硬化するまでしばらく待ちましょう。
ヤスリで整える
平面の処理

▲接着剤が硬化するとこんな感じになります。
はみ出した接着剤が盛り上がっていますね。
表面をヤスリで整えていきます。
▲使うのはタミヤの金属ヤスリです。
平型ヤスリで非常に目が細かくキレイに削れるのでオススメです。今回は10mm幅を使用


▲金属ヤスリは押して使うので、矢印の方向に押して削ります。面に対し平行にヤスリをやさしく動かしましょう。

▲切削面はこんな感じ。接着剤がはみ出た部分が削れてキレイになりました。表面は若干ざらつきがある印象。

▲接着面を削ってキレイにします。面に対して平行にヤスリを当てるポイントです。

▲ヤスリがけを終えた合わせ目がこちらです。
キレイに合わせ目が無くなり、初めから一つのパーツだったかのような仕上がりです。
これくらい合わせ目が見えなくなれば、処理は成功と言えるでしょう。
。
2)曲面の処理

▲このパーツは合わせ目が曲面に出ています。曲面では平らな金属ヤスリを使うことはできません。

▲そんな時はデザインナイフを使います。刃の背中側を使って削っていくのです。

▲刃の背中で擦るようにを削ります。背中側も金属なので程よい削り味でカンナ掛けに向いています。

▲ある程度キレイになりました。削り過ぎるとキズがついてしまうので、凹凸が無くなる程度に留めておきます。

▲表面を整えていきます。スポンジヤスリ「神ヤス!」が使いやすくオススメです。私は400番手を使います。

▲カンナ掛けした表面を軽く擦ります。それほど力はいりません。金属ヤスリと違い動かす方向は問いません。


▲このように合わせ目をキレイに消すことができました!

平面は金属ヤスリ、曲面はデザインナイフ+スポンジヤスリと覚えておきましょう!
※人によってやり方、使う道具は様々です。これは私のやり方です。
接着剤の種類
プラモデル用の接着剤には「通常タイプ」と「流し込みタイプ」の2つがあります。
先ほど解説したのはドロッとした通常タイプです。
今度は流し込みタイプを使った合わせ目消しを紹介します。
接着の手順解説

接着剤にはとろみを抑えた流し込みタイプもあります。粘度が低くミゾや隙間に流し込みやすい接着剤です。
今度はこちらを使ってみましょう。

▲パーツに隙間を開けます。パーツオープナーを差し込みパーツに少しだけ隙間を作ります。

▲理想の幅は髪の毛1本分と言われています。なかなか難しいので、うっすら隙間が空けばよいでしょう。

▲蓋のハケでパーツの隙間にちょんと付けると接着剤が流れ込みます。毛細管現象と呼ばれる作用です。

▲裏側の隙間にもハケをチョン付けして、接着剤を流し込みます。量が足りないと思ったら何度か流し込むみます。

▲流し終えたら指で圧着します。
(ピンぼけすみません)
通常タイプ/流し込みタイプの使い分け
タイプに違いがある接着剤ですが、どのように使い分けたらよいでしょう。
私は正直、仕上がりに違いは感じないので、好みのものを使えばよいと考えていますが、次のような感じになると思います。

- 流し込みタイプが合う方
- 手軽に合わせを消したい
- 手早く処理したい
- 通常タイプが合う方
- シッカリと合わせ目を消したい

どちらも一長一短ありますので、自分が使いやすい方を選んでください。
段落ちモールド化

最後にもうひとつの合わせ目処理方法「段落ちモールド化」を見てみましょう。
おさらいですが、段落ちモールドとは、写真のように合わせ目の片側に太めのミゾを設け、合わせ目をデザインのひとつにしてしまうものです。
それでは実際に段落ちモールド化してみましょう。
※キットは別のものを使います。
段落ちモールド化の手順

▲中央の合わせ目を段落ちモールドにします。
※後ハメ加工をして接着する手もあります。

▲合わせ目に沿って、デザインナイフの背中で片側のパーツをカンナ掛けしていきます。

▲これがタガネで削るためのガイドラインになります。

▲つづいて0.3mmのタガネを使い、カンナ掛けで作ったガイドラインをなぞっていきます。

▲0.3mmで削った後は0.6mmのタガネで仕上げをします。力を入れずゆっくりタガネを動かしていきます。

▲毛羽立ちをスポンジヤスリで整え、合わせ目が段落ちモールドになりました。
後ハメ加工が必要で合わせ目消しが難しい場合は、このように段落ちモールド化で合わせ目を目立たなくする手もあります。

段落ちモールド化は目立たちにくい場所が向いています。
正面に出る合わせ目は接着剤で消した方が良いでしょう。
便利な道具:BMCダンモ
段落ちモールド用の便利な専用ツールもあります。
スジボリ堂さんから出ているBMC ダンモです。


※引用:スジボリ堂 公式オンラインショップ
私は使っておりませんが、キレイに均一な段落ちモールドを彫るには大変便利で人気なツールです。
FAQ
- Q:合わせ目を接着して、後からパーツが外せなくなったりハメられなくならないの?
- A:ハメられなくなるものもあります。その場合は段落ちモールド化したり、「後ハメ加工」といってパーツを切り欠く等、後からハメられるように加工したりします。
▼後ハメ加工の解説記事はこちら

- Q:接着した時に”ムニュ”が出なかったら失敗なの?
- A:失敗ではないですが、合わせ目がきれいに消えずに残る場合があります。”ムニュ”が少ないなと思ったら、接着面に接着剤を塗布してください。パーツが溶けて”ムニュ”が出たのと同じような効果があります。
まとめ:合わせ目消しには慣れが必要
以上、合わせ目消しのやり方を解説しました。
ポイントを振り返っておきましょう。
- 正面に出る合わせ目は接着剤で消す
- ”むにゅ”をしっかり出す
- 乾くまで半日待つ
- 平面は金属ヤスリ、曲面はデザインナイフを使う
- サイド、後ろは段落ちモールド化もアリ!
合わせ目消しは「基本工作」と呼ばれるガンプラ製作の基本的な作業です。
ですが、キレイに合わせ目を消すのは意外と難しく、慣れが必要でもあります。
ぜひ、本記事を参考にキレイな合わせ目消しを目指してみてください!
※合わせ目消しに欠かせない「後ハメ加工」はこちらで解説しています。

それでは、ステキなガンプラライフを!






