筆塗りでムラの出ない塗装のコツー筆跡を残さない方法も解説
筆塗り塗装でムラが出たり筆跡が目立ったり、きれいに塗れず悩んでいませんか?
確かに筆塗りには、霧状の塗料を均等に吹き付けるエアブラシ塗装と比べ、きれいに塗装するのは難しい部分があります。
ですが、諦めるのは待ってください。
ポイントさえ押さえれば、筆塗りでもエアブラシに近いきれいな仕上がりにすることができるのです。
- 塗料は希釈しない
- 「これでもか」というくらい薄塗りする
- 薄塗りを何度も重ねる
- 重ね塗りは同じ色を使う
上記のポイントを踏まえて筆塗りしたのがこちらです。



ムラはなく筆跡はさほど目立ちません。
※筆塗り塗装後に半光沢のトップコートを塗布しています。
本記事では筆塗りユーザー向けに、ムラと筆跡を可能な限り抑え、きれいに塗装するコツを写真付きで詳しく解説します。
こんな方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- これから筆塗り塗装を始める方
- 筆塗りできれいに塗装できず悩んでいる方
- 筆塗りのムラをなくしたい方
- 筆跡を目立たなくしたい方
- 筆塗りでエアブラシにようにきれいに塗装したい!方
それでは、本編をどうぞ!
必要なもの
きれいな筆塗りに特別な道具は必要ありません。
塗料・調色スティック・筆・パレットの4点セットがあれば大丈夫です。
※詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

塗料は、臭いがほとんどない水性塗料のアクリジョンを使います。
筆は、穂先がしっかりしていてパサついていないものが塗りやすいでしょう。

細かいところを塗る細筆と、広い面を塗る平筆があると便利です。
ムラ・筆跡が出る理由
まずムラですが、塗料を塗った表面(塗膜といいます)の”厚さ”にばらつきができることで発生します。
こちらをご覧ください。

エアブラシは霧状に吹き付けるため塗膜の厚さを均等に保ちやすいですが、筆塗りだと左の図のように、塗膜に厚い部分と薄い部分ができ、ムラになりやすいのです。
逆に「均等に塗る」ことができれば、筆塗りであってもムラを抑えることができます。
筆で塗装をする以上、筆跡を防ぐのはなかなか難しいのですが、このような原理で筆跡ができます。

これらの理由を踏まえて、きれいに塗るコツを解説します。
きれいに筆塗するコツ
筆塗りは「薄く塗る」「何度も塗り重ねる」のが基本です。
つまり、”どれだけ薄く塗り重ねられるか”がきれいに仕上げるためのポイントになります。
塗料は希釈しない
塗装に入る前に、塗料の濃度に関してお話しておきます。
水性塗料は一般的に、希釈をしなくても良い濃度に調整されています。そのため、筆塗する際に塗料を希釈する必要はありません。
逆に希釈すると、塗装対象から弾かれたりムラの原因になったりするため、お勧めしません。

引用:GSIクレオス アクリジョン公式ページより
薄く塗る手順
それでは、実際にどの程度薄く塗っていけばよいのか、写真を用いて解説していきます。

塗料は筆先にほんの少しだけ含ませるようにしましょう。
含み過ぎると薄く塗ることができません。

筆の穂先に少しだけ付けた塗料をパーツに乗せていきます。
塗料とパーツの色が似ていてわかりにくいですが、色が乗るか乗らないかという程度に、薄く塗りつけます。
何度も塗り重ねて発色させるので、一度で発色させるという考えは捨てましょう。
塗料を均等に載せるよう伸ばすイメージが大切です。



1回目はほとんど色が乗っていない状態ですが、同じ要領で2回目、3回目と塗り重ねると写真のように発色していきます。
3回目になるとほぼムラなく発色しているのが見てとれます。
※重ね塗りは、前に塗った塗料が乾いてから行いましょう。

【重ね塗り:4回目】
4回塗り重ねるとムラなく仕上がりました。
※パーツの向きがさかさまでスミマセン。
発色してきた段階の重ね塗りは、全体を塗るのではなく、色が足りない部分をピンポイントで塗るイメージです。
傾けて光を反射させてみます。
表面にわずかな凹凸が見えますが、筆跡という程目立つものではありません。
薄く塗ることによって、筆跡も出なくなるのです。

- 塗料は筆に少しだけ含む
- 筆は”ペタペタ”と塗料を乗せるイメージで動かす(筆跡対策)
- かすれるくらい薄く塗り重ねる
こうすることで塗膜も薄くなりエッジがつぶれず、モールドも埋まらない
仕上がりの確認
塗り終わったガンプラの仕上がりを見てみましょう。

▲少し塗料の小さなダマ(小さな突起)が見えますが、色ムラや筆跡は見えません。


▲トップコートを塗布するとご覧通り、表面の凹凸が目立たなくなり、エアブラシで塗装したようとは言えないまでも、きれいに仕上がっています。


まとめ:丁寧に薄く塗ればキレイに仕上がる
以上、ムラや筆跡なくきれいに筆塗するコツの紹介でした。
特別な道具は必要なく、「きわめて薄く何度も丁寧に重ね塗りする」のがコツです。
ポイントを振り返っておきましょう。
- 塗料は希釈しない
- 塗料は筆に少しだけ含む
- すれるくらい薄く塗り重ねる
- 乾いてから同じ要領で重ね塗りする
- 塗料を”置く”ように振ると筆跡を抑えられる
慣れないうちは筆に塗料を含みすぎたり、塗膜の厚さにばらつきが出てしまったりするかもしれませんが、何度かトライしているうちにきれいに塗装できるようになってきます。
専用の塗装環境を持たず筆塗り塗装をメインにしている方の参考になれば嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、素敵な筆塗りライフを!
▼穂先がしっかりした筆が扱いやすいです。
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