【塗装・改造目線】HG イフリート・ナハト レビュー|闇夜に舞う炎神

ゲーム作品『機動戦士ガンダム戦記』から、イフリート・ナハトの素組みレビューです。
作中ではジオン残党軍「インビジブル・ナイツ」で運用された機体です。
キットはプレミアムバンダイの受注品となります。

メカデザインはカトキハジメ氏。
グフとドムの中間に位置するMSとされるイフリートのバリエーション機です。
- エリク・ブランケ
ゲームの中でしか登場しないので、ご存じない方もいらっしゃるのでは。
- 組みやすさ
- 色分け再現
- 合わせ目
- 可動
機体解説
ジオン公国軍が開発した試作型モビルスーツ。「ナハト」はドイツ語で「夜」を意味する。
マ・クベが開発にかかわった、イフリートの夜間戦闘用のバリエーション機であり、強力なジャミング機能が搭載されている。ステルス機能に特化し、機体カラーは夜間迷彩に適した紫である。また、熱源センサー対策として胸部とバックパックの排気口と股間部のスラスターは塞がれ、バックパックのスラスターには可動蓋が設けられている。
武装も熱を発する物は装備されておらず、忍者の武器をモチーフとしたものになっている。
陸戦機体の回収機である本機は同様に陸戦用に特化しており、宇宙での運用は想定されていないと思われる。
※出典:ガンダムwiki
私も以前、ガンダム戦記をプレイしてたので、本機のことは知っていました。
果たしてどんなキットなのでしょう。
それでは、本編をどうぞ!
HG 1/144 イフリート・ナハト
(公式サイト)
2,750円(税込)
2018年04月発売
1.イフリート・ナハト 全体像





肩装甲のトゲトゲが印象的。
装甲デザインが情報量多めで、手を加えずともカッコいいキットです。
成形色は紫一色かと思いきや、紫はビミョーな色分けがされています。
関節はKPSでポリキャップを使用します。
(ABSは使われていません)

付属品はご覧の通り。非常にコンパクトです。
- コールド・ブレード
- コールド・クナイ×4
- ホイルシール

通常のイフリートのランナーも含まれるため、ボディや腕部、脚部や武装など多数の余剰パーツが出ます。イフリートとして組むことはできません。
▼プレバン限定品ですが、ネットショップでも購入できます。

2.各部詳細

それでは、各部位の詳細を見てみましょう。
2-1.HEAD 頭部
2-2.ARMS 腕部
▲続いて腕部です。肩装甲のスパイクは形状の異なる3種のパーツを計6個取り付けます。無くすと見つけにくいので取り扱い注意です。
左前腕には3連装ガトリング砲が装備。グフカスタムのものより小型だそうです。パーツの取り外しで展開状態を切り替えられます。
2-3.BODY&WAIST ボディ・腰部
▲肩関節は引き出し機構になっており、横方向に大きくスライドします。
引き出した肩関節には”あそび”があり、前後に傾けることで腕部の表情付けることができます。また、腕を接続するダボがあるパーツは回転するため腕を大きく上げることができます(写真左)
2-4.LEGS 脚部
▲脚部は増加装甲も相まって、情報量が多い印象。
グフに似た形状ではありますが、忍者チックな装甲によって印象がガラッと変わっています。
2-5.WEAPONS 武装

3.色が足りない部分
色数が少ないMSですが、わずかながら色分けが再現されていない部分があります。

- モノアイ ※シールが付属
- 足の甲のグレー ※シールが付属
- スラスターの内側
- コールド・クナイの柄
- コールド・ブレードの刃
- コールド・ブレードのつば
完成度に拘るなら、筆塗りでちょちょっと部分塗装すると良いでしょう。
※画像出典:バンダイホビーサイト
▼部分塗装に必要な道具・やり方はこちら!

4.気になるポイント
4-1.合わせ目
イフリート・ナハトは成形色が暗いので、合わせ目は比較的目立ちにくいですがバッチリ出るものもあります。
▼合わせ目消しのコツは次の記事でまとめています。

4-2.パーティングライン
パーティングラインとは、パーツ成形に用いる金型の合わせ目です。
デザイン上は存在しないものなので、デザインナイフの背でカンナ掛けをして消したいところです。
▲動力パイプは必ずといっていいほどパーティングラインが出ます。
また、細かいディテールが多い部分や丸みを帯びたパーツに出ることが多いです。
そのままにすると、どうしてもオモチャっぽい印象が強くなってしまいます。
4-3.その他のポイント
▲ガンプラには”安全基準”というものがあり、ケガ防止のため尖った部分はある程度丸みを帯びています。
丸過ぎるとオモチャ感が強くなるので、シャープに加工したいところです。
※加工する場合、尖った部分でケガをしないよう十分に注意してくださいね。
▲このキットは動かすと干渉する装甲が多いです。
ご覧のように少しでも足を上げると、フロントアーマーや増加装甲が擦れてしまいます。
肩関節も良く動くので腕を引き出すとご覧の通り。
パーツ同士が擦れると塗装が剥がれることがあるので、気を付けてポージングしましょう。
アクリジョンなどの塗膜が丈夫な塗料の使用や、塗装後のトップコート等で対策は可能です。

▲ヒザを曲げると顔を出すヒザ周りの空洞。実在する兵器でこんな空間は無いはずで、そのままにするとオモチャっぽい印象です。
多少難易度が高いですが、プラ板(工作用のプラスチックの板)を貼り付けて塞ぐのが一般的でしょう。
5.まとめ
以上、HGイフリート・ナハトの素組みレビューでした!
暗めの成形色に刺々しい形状、暗闇で暗躍する強襲機体然として非常にかっこいいです。






プレミアムバンダイの受注品のため入手性は厳しいものがありますが、Amazonなどのネットショップでも購入可能です。
HGでありながらシャープな造形、情報量も多く手を加えずともカッコいい本キット、ぜひ手に取って作ってみてほしいです!
それでは、ステキなガンプラライフを!
▼プレバン限定品ですがAmazonで売ってます。

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