地味だけど大事な作業-平面出し・エッジ出しでシャープに仕上げよう!
ガンプラを組んでみるとオモチャっぽさが気になったことはありませんか?
それはパーツにプラスチック由来の凹みがあったり、角が丸まっていたりするためです。



実在する戦車などの兵器には、凹みや角の丸まりなどはありませんよね。
そんなときは平面出し・エッジ出しをしてみましょう!
パーツの表面をヤスリで削り、パーツをシャキッとさせる工作です。
- 平面出しの必要性
- 平面出しのやり方
- エッジ出しのやり方
- 平面出し・エッジ出しに必要な道具
ホビー雑誌に載っているプロモデラーの作品にはすべからく施されている基本の工作なので、最後までご覧いただけると嬉しいです!
それでは本編をどうぞ!
平面出し・エッジ出しの必要性
まず、何故平面出しやエッジ出しを行うのかから見ていきます。

プラモデルのパーツは、熱した樹脂を金型に流し込んで成形します。
流し込んだ樹脂が冷えて固まる際に収縮するため、パーツ表面が凹んでしまうのです。
いわゆる「ヒケ」と呼ばれる現象です。
また、古いキットはパーツの角(エッジ)が丸まってシャキッとしないものが多くあります。
▼こちらは、かつて東京・お台場にあった実物大のガンダムです。

装甲表面はキレイな平面ですし、エッジも立ってていて非常にシャープな印象です。
プラモデルとはスケールが違うので当たり前ではありますが、本物に近づけるよう平面・エッジを出すことでプラモデル由来のオモチャっぽさをなくすことができるのです。
これが平面出し・エッジ出しを行う理由です。
使用する道具
平面出し、エッジ出しはパーツを削っていく工作です。
そのため、削る道具が必要になります。使うのは次の3つです。
- 平たいヤスリ
- スポンジヤスリ(厚め)
- デザインナイフ
平たいヤスリ

平面出しに平たいヤスリは欠かせません。金属製のものは精密なヤスリ目が高い切削力を実現しています。刃幅に種類があるので、削る場所に合わせて用意しましょう。
10mm幅が1本あれば大抵のパーツは削れます。
代表的な商品はコチラ。
- タミヤ:
クラフトヤスリPro平 Amazon - ウェーブ:
バローべヤスリ平 Amazon - クレオス:
匠之鑢・極 玄人 薄平 Amazon
▼おすすめの金属ヤスリはこちらをどうぞ

スポンジヤスリ(厚め)

▲丈夫なスポンジにヤスリ面が接着された道具で、スポンジが10mm厚のものは平面出しに効果的です。
目の粗さは#120~#2000※まであり、平面出しには粗目の#400程度が適しています。
代表的な商品はコチラ。
デザインナイフ

▲切れ味の良い万能なナイフです。
刃の背を使いパーツ表面にカンナ掛けするように薄く削ります。エッジをシャープにする仕上げに使います。
平たいヤスリで平面を出す手順
下準備

▲タミヤクラフトヤスリPro平 10mmを使っていきます。精密なヤスリ目のおかげで切削力が非常に強いです。

▲ヤスリで削ると粉塵が出ます。水の入った容器を用意すると粉塵が水に落ちて舞い散らなくなります。
削って平面を出す

▲HGジムの肩のパーツです。パーツの中央がヒケてくぼんでいます。そのままだと光の反射で平らに見えません。

▲平たい金属ヤスリで表面を削ります。矢印の方向に押して削りましょう。力はそれほど入れる必要はありません。

▲数回削った表面がこちら。パーツ中央がくぼんでいるためフチしか削れていません。もう少し削りましょう。

▲結構削れてきました。あと一息です。面のすべてが削れるまでヤスリを押し当てます。

▲何度か削ると平面が出ました!荒れた表面はスポンジヤスリなどでサッと整えるとキレイになります。
細かい部分を削る

▲パーツのフチも丁寧にヤスリをかけます。フチも反り返りや凹みが多く、平面を出しておきたい箇所です。

▲今度は幅6mmの金属ヤスリを使います。狭い箇所や奥まったところなどは細いヤスリがあると便利です。

▲このように狭い箇所に細めの金属ヤスリを差し込み、適度な力で押し当てながら削り込みます。
ヤスリの目が詰まったら



金属ヤスリはプラスチックを削っていると、粉塵がヤスリ目に詰まり切削力が落ちてきます。
そんな時は、DIY用のハケなどでさっと粉塵を払ってあげましょう。
目が細かいので指やティッシュなどではキレイにすることができません。
少し払えば目詰まりが解消し、以前の切削力がよみがえります。
パーティングラインを消す
プラモデルのパーツにはパーティングラインを呼ばれる盛り上がった線が見られます。
これはパーツ成型に用いる金型の合わせ目です。
デザイン上は存在しない線なので消して処理するのが一般的。

▲パーツ中央にパーティングラインがばっちり入っています。

▲やり方は平面出しと同じです。平らな金属ヤスリを押し当て、一方方向に押して削るだけです。

▲表面が削れキレイな平面に。パーティングラインは一体成のパーツに多いので、見つけたら処理しましょう。
平面出しに便利なその他のツール
これまで紹介した金属ヤスリとは別のツールも紹介します。
私はあまり使わなくなりましたが、有名で人気のある商品です。
タイラー

▲サテライトツールズから出ているタイラー。
プラス素材の当て木に紙ヤスリが付いたツールで、両端に上向きのRがあり、誤ってパーツの角を削ることがありません。
木の板に貼り付けたヤスリ

▲スジボリ堂の「木の板に貼り付けたヤスリ」。そのものずばりの商品名です(笑
ヤスリ目は#180~#1000まであり、切削力の高い粗い目の方が平面出しに向いています。

▲板が薄いのでしなってしまい、金属ヤスリやタイラーよりは扱いにくい印象です。

▲切削面はこんな具合。#400を使いましたが、紙ヤスリやスポンジヤスリの同じ番手より粗い感じを受けました。
平面出しができるヤスリは様々なものがあります。
ここではとても紹介しきれないので、私が使ったことがあるもののみを取り上げました。
金属ヤスリに抵抗がある方は、当て木+サンドペーパーの組み合わせを検討しても良いと思います。
エッジ出しの手順
パーツのエッジ(角)がバキバキに立った作品は、シャープな印象が際立ってカッコいいものです。
続いては、デザインナイフの背を使ってエッジ出しをやってみます。

▲エッジ出しをする前のパーツです。
光の反射のせいもありますが、エッジがゆるい印象です。

▲面のフチをデザインナイフでカンナ掛けします。刃をパーツと水平になるように動かし、うっすら削するのです。

▲削り終わったパーツがこちら。タテに走った削り跡がわかるでしょうか。面の端スレスレ削りました。

▲削り終わった面を#400のスポンジヤスリで整えます。ざっと軽く擦って削り跡を馴染ませるイメージです。

▲つづいて”C面”と呼ばれる狭い面を削ります。こちらもデザインナイフの背を使い均一に削るよう刃を動かします。

▲わかりにくいですが、平面を出しC面を削りこんだので工作前よりシャープな印象になりました。

▲左が工作後、右が工作前です。自己満かもしれませんが、おもちゃっぽさが消えた気がします。
仕上がりの確認





表面にヤスリをかけたのでツヤが消えたせいもありますが、工作する前と比べパーツのシャキッと感が出てシャープな印象になった気がします。
光の当たり方によって目立っていたヒケやくぼみが、処理後はどの角度から見ても平面にしか見えません。(写真だと伝わりにくいですが、肉眼だと結構違いが出ます。)
まとめ:平面とエッジを出すと完成度が上がる
以上、平面出しとエッジ出しの解説でした。
私は、作品の完成度を上げることはプラモデルのオモチャっぽさをなくすことだと考えています。
パーツの面をひとつずつ処理するので大変な作業ですが、作品の出来栄えが格段に良くなるので、ぜひ記事の内容を参考に平面出し・エッジ出しをしてみてくださいね!
参考になれば嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、ステキなガンプラライフを!





