ガンプラにおすすめの彫刻刀を紹介!|ビットブレードを使ったモールドの彫り込み解説

筆塗りおじさんです!
ディテールアップに便利な道具を紹介。
ガンプラにもう少し情報量を増やしたいと思ったことはありませんか。
パーツの表面にミゾや段差を追加するだけで、キットの印象は驚くほど引き締まります。
そこで今回は、彫刻刀を使ってミゾや段差を”狙った形”に彫り込む方法を、写真付きで詳しく解説します。
刃の当て方や力の入れ方、失敗しやすいポイントを丁寧に紹介するので、初心者でも安心して挑戦できます。
自分のガンプラにもディテールを追加してみたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
あなたのキットが一段”プロっぽい”仕上がりになりますよ!
それでは、本編をどうぞ!
ガンプラで彫刻刀を使う理由|できること・向いている作業
彫刻刀といえば木を彫る道具のイメージが強いですが、実はプラモデルの加工にも相性の良い工具です。
木材ほど力を入れる必要がなく、刃先の形状を活かしてミゾや段差を“狙った形”に彫り込めるのが大きな魅力です。
ミゾや段差の彫り込み

彫刻刀を使うと幅のあるミゾや広い面積の段差を簡単に彫ることができます。
ミゾや段差を彫り込むと、彫った部分に影が落ちることでパーツの輪郭がくっきりします。
光により陰影が生まれ、平面だったパーツの立体感が大幅に向上するのです。
マイナスモールドの彫り込み

彫刻刀は短い直線のモールド(いわゆる”マイナスモールド”)を彫り込むのに向いています。
マイナスモールドはシンプルでどんなキットにも馴染む万能ディテールです。
ですが、自分で彫ると曲がったり量産が大変だったり、意外と難易度が高いものです。
彫刻刀を使うと、このマイナスモールドを簡単に彫ることができます。

やり方は後述しますので
ご安心ください。
丸モールドの彫り込み

これらもガンプラでよく見るディテールの丸モールドです。
ドリルで削った円錐状の穴を慣らすことで、キレイな平面の丸穴を彫ることができます。
ガンプラに使う彫刻刀の種類と特徴
平刀|段差の底面を整える
平刀は刃先が真っすぐ彫刻刀です。
ガンプラでは、ミゾの底面を平らに整える作業に最適で、削った面が均一になりやすいのが特徴です。
- 面積のあるミゾを彫り段落ちさせる
- 幅のあるミゾの底を平らにする
- 面を一段落とす段落ちモールドの仕上げ
力を入れすぎず刃を滑らせるように動かすと、キレイな平面が作れます。

一般的な模型用の彫刻刀です。
丸刀|丸い曲線の凹みやミゾの彫り込み
丸刀は刃先が楕円の円柱形になった彫刻刀です。
丸い凹みや曲線のディテールを作るのに向いています。
ガンプラでは丸型のディテールを追加する時に活躍します。
- 底が丸い凹みやミゾの彫り込み
- 曲線のラインを柔らかく彫る
刃を少しずつ押し当てるだけで自然な丸みが出るため、初心者でも扱いやすい刃です。
▼先ほどの平刀の丸刀版。
三角刀|シャープなライン出し
三角刀は刃先がV字になった彫刻刀です。
シャープな直線やエッジの効いたラインを彫るのに向いています。
スジボリとは違い幅のあるV字ラインが作れるため、メカらしいディテールになります。
- 装甲の継ぎ目を強調するライン
- シャープな角を出す立体的なライン
あまり使う人は多くないかもしれません。
ビットブレード
ビットブレードは、極小サイズの刃をピンバイスに取り付けて使う精密刃です。
刃幅が異なる5本の刃が付属し、使い分けることで柔軟なディテール工作ができます。
- 小さな凹モールドの追加
- 細部の段差加工
- 面積のある段差の彫り込み
- 既存モールドの彫り込み
刃が小さいため、狙った場所にピンポイントで彫り込めるのが最大の強みです。
▼刃は平・丸・三角があります(これは平刀)。

後半でビットブレードを用いた
実演をお見せします。
スピンブレード
スピンブレードは、ピンバイスに取り付けて回転させながら使う円形専用の刃です。
均一な丸モールドを作れるので、ディテールアップの定番のツールになっています。
- 円形の凹モールドを追加
- 既存の丸モールドの底面を整える
ドリル刃や丸刀と組み合わせることでより精密な円形ディテールが作れます。
▼こちらも刃幅が異なる5本セット
ビットブレードとスピンブレードの違い
スピンブレードも平刀の一種ですが、刃の付き方がビットブレードと異なります。
- ビットブレード
刃の方側が斜めで片方が垂直 - スピンブレード
刃が薄く形状が前後対象で回転させやすい
プラ板などを押し切った場合、スピンブレードは両刃ナイフ、ビットブレードの平刀は片刃ナイフのような切り口になります。
実践:ビットブレードを使ったディテールの追加
使用する彫刻刀:ビットブレード(ゴッドハンド)
使用する彫刻刀はゴッドハンド社の小型彫刻刀「ビッドブレード(平刀)」です。


▲刃先はシャープな平刀で、刃幅は1mm~3mm、0.5mm刻みの5本セットです。

▲彫刻刀は3mm径で、ピンバイス(別売り)にセットして使います。

手で持って使うのはやめましょう。
うまく彫れずケガにつながります。
幅のあるミゾを彫り込む

▲幅のあるミゾを彫り込めました。がたつきをタガネやナイフで整えれば完成です。
広い段差を彫り込む
例えば、ディテールアップに別売りの角バーニアをそのまま接着すると、パーツに馴染まず違和感が出ることがあります。

そんな時は、彫刻刀で段差を彫ってからバーニアを取り付けると、パーツに馴染むと同時に立体感が出て情報量を増やすことができます。

実践してみる
3mm幅のビットブレードで彫り込んでみます。

▲彫った面をヤスリで均し、ナイフ等で”辺”を整えればこの通り!
きれいな段差を彫ることができました。

ビットブレードは切れ味が良く、
ストレスなく作業できました。
マイナスモールドを彫り込む
彫刻刀を使うと、マイナスモールドが簡単に彫れます。

▲マイナスモールドが彫れれば、プラ板を使ってこんなディテールも手軽に作れます。
実践してみる

▲マイナスモールドの完成です!
モールドの長さと同じ刃幅の彫刻刀を使って、直線を彫り込むイメージです。
タガネで一から彫るのと比べ、作業スピードが段違いに上がります。

写真で伝わる情報に限界はあるので、
ぜひ試してみてください。
ガンプラ向け彫刻刀の選び方
刃幅の選び方
刃幅は1mm~3mm以上のものが一般的です。
幅のバリエーションが多いほど、彫りたい形状にフィットさせやすいので、何種類か持っておくことをおすすめします。
初心者には、取り回しが容易な1mm、1.5mm、2mmあたりがおすすめです。
▼ビットブレードは幅違いの5本セット。便利です。
持ち手の有無
商品によって刃と持ち手がセットになったものと、刃だけで別売りのピンバイスが必要なものとがあります。(紹介したビットブレードは後者)
ピンバイスが必要だとトータルのコストは高くなりますが、刃幅を変えて使うのは簡単です。
予算と用途に応じて選びましょう。
▼ピンバイスの詳しい情報はこちらをどうぞ

彫刻刀の使い方とコツ|初心者が失敗しないために
力を入れ過ぎない
彫刻刀でキレイに彫り込むには、力を入れ過ぎないことが最も重要です。
力が入ると深く彫りすぎたり、あらぬ方向を彫ってしまったり、失敗につながります。

力み過ぎて良いことはありません。
何ごとも。
仕上げにヤスリやタガネを使う
彫刻刀だけでキレイなミゾを彫り込むのは、なかなか難しいです。
刃幅は広くても3mm程度で、広い面を彫るとどうしてもガタつきが出ます。
彫刻刀である程度の形状を彫り込んだら、仕上げにヤスリやタガネで毛羽たちやガタつきを整えるようにしましょう。
▼神ヤスは非常に使いやすいスポンジヤスリ
刃の先に手(指)を置かない
彫刻刀は刃物であり、刃先はかなり鋭いです。
刃の先(刃を動かす方向)に指を置くと、滑った場合に刺さってケガにつながることがあります。
指は刃の方向に置かないようにしましょう。

私は滑って流血しました。
痛かったです(ToT)
まとめ|彫刻刀を使いこなせば工作の幅が広がる
以上、ガンプラにおすすめの彫刻刀の紹介 & 彫り方の解説でした!
彫刻刀はミゾ・段差・凹モールドといった立体的なディテールを彫り込める、非常に頼もしい工具です。
刃の種類や刃幅を使い分けることで、表現の幅が一気に広がります。
使いこなすには少し慣れが必要ですが、のっぺり平坦なパーツに立体感や精密さを加えてくれます。
はじめは小さなミゾや段差で良いので、記事の内容を参考にチャレンジしてもらえると嬉しいです!

段差が彫れると
陰影が生まれ立体感が出ます。
最後までご覧いただきありがとうございます。
それでは、素敵なガンプラライフを!
▼複数の刃幅がセットのビットブレードがおすすめ
▼ピンバイスに固定して使います
▼ビットブレードで彫り込んだギャンの作例もどうぞ




















