筆塗りでガンプラのオモチャっぽさをなくそう!アクリジョンでEGガンダムを部分塗装
エントリーグレード(EG)のガンダム、作ったことはありますか?
少ないパーツ数で色分け・広可動を実現したすばらしいキットです。
※すばらしさを語ると長いので割愛しますが、まだの方はぜひ一度作ってみてほしいです。
そんなEGガンダムですが、組んでみると意外とオモチャっぽい印象です。
プラモデルはオモチャなので当然といえば当然ですが。
今回はEGガンダムにアクリジョンの筆塗りで部分塗装を施し、完成度を上げてみたいと思います。
ポイントをおさえれば、少し塗装するだけでグッと見ばえが良くなるのでぜひ最後までご覧ください。
完成度を上げるとは、プラモデルのオモチャっぽさをなくすことだと思っています。
【シリーズ記事】EGガンダムを作る!
1.部分塗装の完成イメージ
こちらが塗装前のEGガンダムさんです。
成形色での色分けはカンペキですが、どことなくオモチャっぽい印象です。
塗装はポイントをしぼり、次の箇所に対しておこないます。
- 装甲の裏
- ”マルイチモールド”
- 頭部バルカン・バーニア
- ビームライフルのセンサー
部分塗装をしてもらったEGガンダムさんがこちらです。
どうでしょう、違いがわかりますか?
塗装する前と並べてみてみましょう。
塗装前との比較
背面の方が違いが分かりやすいかもしれません。
装甲の裏が暗いグレーで塗られ、引き締まった印象になりました。
背中のバーニアもシルバーに塗られています。
- 筆
- 平筆(広いところ用)
- 細筆(細かいところ用)
- 面相筆(超細かいところ用)
- 塗料
- ベースグレー
- ベースイエロー
- オレンジイエロー
- シルバー
- その他
- 塗装棒 & 塗装ベース
- 攪拌棒
- クッキングシート
- 水
- デザインナイフ
2.部分塗装する
2-1.装甲裏を暗い色で塗る
装甲の裏をアクリジョンベースカラー「ベースグレー」で塗っていきます。
チラリと見える装甲裏を暗い色で塗っておくと、作品が引き締まって見えます。
正面からは見えにくいヒザ裏や腰パーツ等も塗っておくと抜け目なしです。
▲筆洗い用の水とパレットを用意します。筆者のパレットはクッキングシートです。使い捨てできて便利です。
▲塗装するパーツをバラして塗装棒にセットします。
▲使用するアクリジョンベースカラー「ベースグレー」です。
▲顔料がビン底に沈殿しているので、攪拌棒で良くかき混ぜてから使います。
▲混ぜた塗料をパレットに取り出します。量が多いと塗装中に乾いてしまうので、4,5回程度でOKです。
▲平筆の先端に塗料を付けます。少量でOKです。※付ける前に筆を少し湿らせておきます。
▲幅10㎜の平筆を使います。塗料は先端にこの程度着いていれば良いです。
▲肩アーマーの裏側を塗っていきます。ここは正面からも見えるので必ず塗っておきたいところです。
▲アーマー内側のすべての面を塗ります。塗りやすいよう塗装棒を回転させます。
▲塗り終わりました。外側にはみ出していますが、後で修正するので問題なしです。
▲同じように、腰のサイドアーマー裏も塗っていきます。
▲はみ出して良いので大雑把にガシガシと塗っていきます。
▲細い箇所を塗るため、細筆(幅3mm)に持ち替えます。
▲奥まっているヒザ関節の裏を塗ります。オモチャっぽく見える部分なので、暗い色で目立たなくします。
▲シールド裏も暗色で塗っていきます。設定では赤ですが筆者はグレーが好みです。
▲はみ出しより塗り残しがないことが大事です。段差やミゾも細筆で丁寧に塗っていきます。
▲腰パーツが黄色で違和感があるので、ここも塗っていきます。
▲「V」マークの色分けのためだけに黄色なんですよね、このパーツ。大胆な構成です。
パレットは定番の「Mr.塗料皿」や専用のものなど様々ありますが、筆者は洗うのが面倒なので、使い捨てできる100円ショップのクッキングシートをパレット代わりにしています。
塗装は時間がかかる作業なので、片付けの手間は少ないのが良きです。
※写真では「Mr.ウェットパレット」にシートを載せていますが、ウェットパレットはただの台として使っており、水は入っていません。
今回使用した筆はこちら。安価で形状のバリエーションが多くオススメ。
2-2.マルイチモールドを塗り分ける
ヒジやヒザ、くるぶしにある「マルイチモールド」と呼ばれる部分を塗っていきます。
(○に横棒が1本あるのでマルイチ)
モールドのくぼみを暗色で塗ると見ばえがします。細かい部分なので少し難しいですが塗っていきましょう。
▲細かい部分は面相筆を使います。筆先は1mmと細く、マルイチモールドの塗り分けにピッタリです。
▲先端に塗料を着け、奥まった部分をちょんちょん塗っていきます。塗るというより塗料を置くイメージです。
▲塗り終わりました。はみ出していますが後で修正するので、今は気にしません。
2-3.頭部バルカン・バーニアをシルバーで塗る
ガンプラはシルバーで塗ると映える場所が多く、EGガンダムもその例に漏れません。
銃火器の砲身やバーニアをシルバーで塗るだけで、とても良いアクセントになります。
▲頭部パーツに2つあるバルカンの砲身を塗っていきます。
▲アクリジョンのシルバーを使います。ビンを開けた時点では顔料が沈殿して全くシルバーに見えません。
▲攪拌棒で良くかき混ぜます。ビンの中の塗料がしっかりと銀色になるまで混ぜましょう。
▲パレットに取り出したシルバーです。しっかりと銀色に輝いています。
▲バルカンの砲身は非常に小さいので、面相筆でちょんちょんと塗料を置いてきます。(爪楊枝でもOK)
▲塗り終わりました。細かい部分ですが、塗っておくとキラリと光ってカッコイイです。
▲つづいてバックパックのバーニアもシルバーに塗ります。グレーだと違和感があるので銀色がいいですね。
▲バーニアのフチは難しい部分です。筆で塗るというよりポンポンと塗料を置くイメージで塗装します。
2-4.ライフルのセンサーを塗り分ける
EGガンダムで唯一成形色による色分けがないのがビームライフルのセンサーです。設定では黄色なので、塗っていきましょう。
黄色は隠ぺい力が非常に弱いため、発色を助けるアクリジョンベースカラーを使います。
▲黄色系のベースカラー「ベースイエロー」を使います。ベースカラーは良くかき混ぜてから使います。
▲ベースイエローを適量、パレットに取り出します。
▲続いて通常色の「オレンジイエロー」を使います。ベースイエローがくすんだ色なので少しオレンジっぽい色をチョイスしました。
▲オレンジイエローも取り出し、パレットの上でベースイエローと混ぜていきます。今回は1:1の割合です。
▲混ぜた黄色をセンサーに塗っていきます。センサーは小さいので細筆を使うと良いでしょう。
▲1回塗り終わりました。やはり黄色は隠ぺい力が弱く、うっすらとしか色が載りません。
▲10分ほど乾かし、2回目を重ねていきます。1回目と比べるとしっかりと黄色が発色していますね。
▲センサーが塗り終わりました!ベースイエローを混ぜたおかげで、隠ぺい力が弱い黄色もで2度塗りで発色しています。
▼ 隠ぺい力の低い黄色の塗装には必須なベースイエロー。
3.はみ出しを修正する
これから、はみ出した部分を修正していきます。
デザインナイフではみ出した塗料を削っていくのです。
塗装していないパーツにはみ出た塗料は、削って落とすことができます。
3-1.はみ出た部分を削る
▲ご覧の通り、パーツのフチに塗料がはみ出しまくっています。
▲デザインナイフの刃の背中側で塗料を削り落とします。パーツを傷つけないよう力を入れすぎないのがコツです。
▲はみ出しがキレイになりました!部分塗装だと、このように無塗装部分を削ることで修正できます。
▲ヒザ関節の裏側です。ここもなかなかのはみ出し具合です。でも大丈夫。
▲デザインナイフの背中ではみ出た塗料をカリカリ。ある程度乾いてからでないと削れないので注意です。
▲はみ出していたのが嘘のようにキレイになりました!
▲大きなシールドもフチにはみ出しが見られます。これも削れば大丈夫です。
▲フチは白く残したいので、はみ出した部分をやさしくこそぎ落としていきます。
3-2.リタッチする
はみ出した部分を削る際に削り過ぎてしまいました。
削り過ぎた場所を塗り直し、リタッチ(修正)していきます。
筆塗りはリタッチが簡単なので、失敗を恐れずチャレンジしていきましょう。
▲はみ出しを修正する際に削りすぎ、グレーの部分が白くなってしまいました…!
▲そんな時は細筆で塗り直し、リタッチしてあげます。
▲リタッチでキレイになりました。失敗してもこのようにリカバリーできるのです。
まとめ
以上、部分塗装でEGガンダムの完成度を上げる方法の紹介でした。
特に、装甲の裏はポーズをとると結構見える部分です。暗色で塗っておくとオモチャっぽさが減るので、塗装を強くオススメします。
少し塗るだけでパチ組状態より一気に完成度が上がるので、これから塗装を始める方は、ぜひ部分塗装からチャレンジしてみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、ステキな筆塗りライフを!
ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム
770円 2021年05月発売(公式サイト)
コメントを残す