EGガンダムを使ってガンプラの基本工作を紹介!種類・やり方を徹底解説!
基本工作という言葉を聞いたことありませんか?
プラモデル制作の文脈ではこのような意味の言葉です。
プラモデルの完成度を高めるために行うゲート跡処理などの基本的な工作。
ゲート跡処理や合わせ目消し、平面出しなどが一般的。
”基本”とはいいますが、その種類は多く、中には難しいものもあるのです。
この記事では、EGガンダムを使ってガンプラの基本工作(ゲート跡処理・合わせ目消し・パーティングライン消しなど)を写真付きで分かりやすく解説します。
- なぜ基本工作が必要なのか
- 基本工作の種類とやり方
- 合わせ目消し
- ゲート跡処理
- パーティングライン消し
- 平面出し方
- アンテナのシャープ化
使用するEGガンダム。
安価で少ないパーツ数ながら、完璧に近い色分けと高い可動性を両立した神キットです。


このEGガンダムに基本工作を施して完成度を上げていきます。
興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
それでは本編をどうぞ!
▼ガンプラの進化を感じられるEGガンダム。まだの方は作ってみてください!
基本工作とは?
基本工作とは、ガンプラの製作において完成度を高めるために行う基本的な工作を指します。
人により解釈は異なりますが、以下のようなものが基本工作に当てはまります。
<基本工作>
- ゲート跡処理
- 合わせ目消し
- パーティングライン消し
- 平面出し
基本工作が必要な理由
冒頭にも述べましたが、基本工作は作品の完成度を向上させるために行う工作です。
もちろん、やるかやらないかはあなた次第ですが、ネットや雑誌に掲載のプロモデラーの作例はほぼ確実に基本工作をしています。

▲こちらを見てください。
ゲート跡や合わせ目が目立って、ちょっとおもちゃっぽいですよね。
これらを基本工作で処理していきます。
基本工作が必要な部分
残ったゲート跡

▲ゲート跡とはパーツを切り離した後に残る突起です。
※タッチゲートでも残ります。
意外と目立つので丁寧に処理したいところです。
ぱっくり合わせ目

▲合わせ目とはパーツ同士をはめ合わせた境目のこと。
目立つ場所に出ると見栄えが悪いので、接着剤で接着して見えなくします。
気になるパーティングライン

▲パーティングラインはパーツ成形用の金型の合わせ目です。一体成型や丸みを帯びたパーツに多く見られます。
デザインに関係がないので消したいところです。
パーツのでっぱり・へこみ

▲平面に見えるパーツでもわずかに凹凸があります。
パーツ成形時にプラスチック樹脂が冷え固まり収縮することで発生するもので、場所よっては目立つ場合があります。
目立つウェルドライン

▲ウェルドラインはパーツの成形時に複数の方向からプラスチック樹脂が合流してできる模様です。
塗装で隠れますが、無塗装の場合は目立ちます。
安全基準フラッグ

▲尖った部分にはケガを防ぐための突起「安全基準フラッグ」がついています。
カッコ悪いので切り落としましょう。
(ケガには十分注意してください)
基本工作の種類とやり方
前述したポイントに基本工作を施していきましょう。
ゲート跡処理

▲ゲート跡の位置を確認します。少し削りづらい箇所にありますね。

▲金属ヤスリを押し当てて削ります。パーツをえぐらないようゆっくり慎重に動かしましょう。

▲ゲート跡を削り取りましたが、跡が白く残っています。これを「白化」と呼びます。
白化を防ぐには
詳しい原理は割愛しますが、プラスチックは圧力がかかった場所が白くなります。
■タッチゲートもニッパーを使う
タッチゲートはニッパーなしでパーツを外せるのが利点ですが、手で外すとゲートが引っ張られ白化するのでニッパーの使用をおすすめします。
■2度切りする
2度切りとは、ゲートを少し残すようにパーツを切り出し残ったゲートを再度ニッパーで切るやり方です。
1度切りよりゲートにかかる圧力が少なく白化しにくいと言われています。
(私は面倒なので2度切りはしていません。)

塗装派の方は1度切りで良いでしょう。
えぐれなければ、どうということはない!
ゲート跡処理の詳細は次の記事に纏めています。

合わせ目消し
パーツ同士をスチロール樹脂製の着剤で圧着して、合わせ目を見えなくします。

▲脚部前面に合わせ目がパックリ出ています。これを消していきましょう。

▲樹脂系の接着剤(タミヤセメント)でパーツを接着します。今回は粘度の高い白いフタのものをチョイス。

▲接着したいパーツをバラします。専用ツールの「パーツオープナー」が便利です。

▲蓋のハケでパーツのフチにちょんちょんと置くイメージで接着剤を塗ります。

▲接着剤を塗ったパーツをハメ合わせ、指で圧着します。この際、写真のように接着剤を「ムニュッ」と出すのが重要です。

▲接着剤が硬化するまで一晩放置し、固まったらデザインナイフの背ではみ出た接着剤を削り取ります。

▲削った後をスポンジヤスリなどで整えればごらんの通り!きれいに合わせ目消しができました。

キレイな合わせ目消しは「ムニュ」を出すのがポイント!
パーティングライン消し
パーティングラインは盛り上がっているので削って処理します。

▲曲面のパーティングラインは棒ヤスリで削れないためデザインナイフを使用。※平面にあるものは棒ヤスリでOKです。

▲デザインナイフの刃の背中部分を使い、パーティングラインを削り落としていきましょう。

▲ナイフをパーツと水平に動かして削ります。なかなかの量の削りカスが出ます。

▲ある程度削れたら表面をヤスリで整えます。

▲ヤスリで頬を整えます。力を入れる必要はありません。

▲頬にあったパーティングラインをキレイに消すことができました!
平面出し

▲一見平らにパーツも緩やかに凹んでいます。平面を出していきましょう。

▲面に対してヤスリを水平に当て、矢印方向に動かします。ヤスリは「押して」削ります。

▲1回削ると「削れている部分」と「削れていない部分」ができます。これが面が平らでない証拠です。

▲何度か削り面が平らになりました。表面が少し粗いですね。

▲続いて400番のスポンジヤスリで表面を軽く整えます。

▲ご覧の通り、キレイに平らな面にすることができました!
金属ヤスリは切削力が抜群なので基本工作には欠かせない神アイテムです。
ウェルドラインの処理
ウェルドラインは平面が多い大きなパーツで目につきます。
狙って処理するより、平面出しでヤスる中でウェルドラインも消えるという感覚で良いでしょう。

▲処理前のパーツです。平面が広くウェルドラインが目立ちます。

▲ヤスリで面を均します。金属ヤスリは押して使う道具なので引いてはいけません。

▲削った表面をスポンジヤスリで整えました。平面が出てウェルドラインも消えています。
ヤスリが粉塵で詰まったら…
パーツを削っているとヤスリに粉塵が付着して「目詰まり」します。
目詰まりすると切削力が落ちるので、ハケやブラシなどで払って目詰まりを解消させましょう。

▲粉塵でヤスリの目詰まりが発生!

▲ハケでサっと払う

▲目詰まり解消!
アンテナのシャープ化
「安全基準フラッグ」を切り落とし、アンテナをシャープにします。
尖らせすぎると危ないので、私はホドホドにしています。

▲点線の方向にニッパーの刃を入れ、不自然に飛び出た突起を切り落とします。

▲慎重にニッパーの刃を入れフラッグだけを切ります。一発でキレイに切れなくても大丈夫です。

▲フラッグが切り落とせました。多少ガタツキが残っているのでヤスリで整えます。

▲今回は金属ヤスリを使います。ヤスリは押して使う道具で、矢印の方向にゆっくり動かします。

▲アンテナがシャープになりました!反対側のアンテナもヤスリがけでして完了です。
追加でおすすめの工作
モールドの掘り直し
キットに元からあるモールドを彫り直しておくと、ミゾが深くなりスミがキレイに入るようになります。


▲凹凸やダクト、バルカンを彫り込んでいきます。
ミゾに沿ってケガキ針でやさしく何度もなぞり、なぞった後は少し毛羽立つのでヤスリで整えましょう。


▲特徴的なガンダムのふくらはぎも彫り直しておくとスミ入で映えます。
盛り上がった部分に沿ってケガキ針で慎重になぞります。


▲太ももの合わせ目はデザインの一部に見えるので、合わせ目処理は行わずデザインナイフで削り立体感を出しておきます。
モールドの彫り直しの詳細はこちら!

フロントアーマーの分割


▲腰のフロントアーマーは左右がつながっています。
真ん中をカットすることで、左右が独立して動くようになります。
FAQ
- Q:初心者だけど基本工作ってやらなきゃダメなの?
- A:いいえ、必ずやならなければいけないことはありません。ただ、ゲート跡や合わせ目が飾ったり遊んだりすると気になるようなら、処理をおすすめします。
- A:いいえ、必ずやならなければいけないことはありません。ただ、ゲート跡や合わせ目が飾ったり遊んだりすると気になるようなら、処理をおすすめします。
- Q:接着剤は通常タイプと流し込みタイプのどちらがいいの?
- A:合わせ目をきれいに消すなら通常タイプ、手軽に処理したいなら流し込みタイプがおすすめです。接着剤でプラスチックを溶接するように接着するため、通常タイプの方が「ムニュ」が出やすくきれいに消せます。
- A:合わせ目をきれいに消すなら通常タイプ、手軽に処理したいなら流し込みタイプがおすすめです。接着剤でプラスチックを溶接するように接着するため、通常タイプの方が「ムニュ」が出やすくきれいに消せます。
- Q:塗装しない場合でもヤスリ掛けは必要?
- A:完成度にこだわりがなければヤスリ掛けをする必要はありません。表面の凹凸をならしたり、塗料の食いつきを良くしたりする目的でヤスリ掛けをします。
- A:完成度にこだわりがなければヤスリ掛けをする必要はありません。表面の凹凸をならしたり、塗料の食いつきを良くしたりする目的でヤスリ掛けをします。
- Q:面出しには金属ヤスリがなきゃダメ?
- A:いいえ、金属ヤスリ以外にも面出しに使える道具はたくさんあります。”タイラー”などの当て木が付いた紙ヤスリやペンサンダーのような機械も面出しに使われます。
まとめ:完成度を高めるなら基本工作!
すべての基本工作が終わりました!工作前のものと見比べてみましょう。




パーツにヤスリをかけたので艶がなくなっていますが、白いガンダムだとよくわかりませんね(笑
良く見ると、ゲート跡や合わせ目が消えているので”手を加えたな”というのはわかります。
このように合わせ目やゲート跡などを処理することで、作品の完成度を高めることができます。
基本工作の良し悪しは、完成時の出来栄えに大きく影響します。
- 力を入れず優しく削る
- こまめにデキを確認する
基本工作のコツはこれだけです。
金属の道具でパーツを削る場合は削り過ぎないために、力を入れずにやさしく作業します。
また、作業状況はこまめに確認することが大切です。
失敗しても傷が浅いうちは瞬間接着剤などで簡単にリカバリーできます。
ぜひ本記事を参考に自分なりのやり方を見つけてみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
それではステキな筆塗りライフを!

▼本記事で紹介したEGガンダムの作例ページです。






