【番外編】30MM ラウンドノヴァⅠ レビュー|丸くてかわいい癒し系キット!
今回はバンダイ「30 MINUTES MISSIONS(30MM)」からラウンドノヴァⅠの素組みレビューです!
30MMは全く興味が無かったのですが、箱絵の丸く可愛らしい姿に思わず連れ帰ってしまいました。

Gレコの「グリモア」や水性の魔女「デミトレーナー」を想わせる丸みを帯びたシルエットです。
- 組みやすさ
- 色分け再現
- 合わせ目
- 可動
30MMシリーズなので組み立てやすさは申し分なく、短い手足に反して可動はなかなかでした。
機体解説
バイロン軍では、出力に優れたスタンダードなエグザマクスとしてbEXM-15ポルタノヴァが広く運用されているが、ポルタノヴァより前に開発され、そのまま長く運用されている機体も多く存在する。ラウンドノヴァはその一つであり、上昇推力を犠牲にする代わりに高い積載能力を持ち、山岳地帯などの不整地で踏破性にも優れるため、様々な惑星の探査に多く配備されている機体である。
敵勢力に見つかり戦闘になることも多いため、迎撃用のミサイルやシールド、機械の電気系統をショートさせるスタンライフルを装備している。
今回初めて30MMキットを組みましたが、少ないパーツをパズル感覚でパチパチ組むだけで完成し、情報量もバッチリだったので、その素晴らしさに正直驚きました!
それではさっそく本編をどうぞ!
1/144 bEXM-6 ラウンドノヴァI
(公式サイト)
1,628円(税込)
2025年05月24日発売
1.30MM ラウンドノヴァの全体像




可愛らしいシルエットとは裏腹に、パーツ一つ一つにモールドがびっしりと入り造形もシャープです。
胴体正面にある3つのハードポイントに大小のナップサックを装着可能。
背中の大きなミサイルランチャーと機体のシルエット相まって、遠足に出かける小学生の様でほほえましく思ってしまいます。
関節はKPS製でした。

モンスターズインクのアイツみたいな、ロイロイという小型ロボットが付属します。
人工知能で動く支援用の機体だそうです。
腕のみ可動します。

付属品はなかなか多く、余剰ですがフレームのようなパーツがたくさんあります。
- スタンライフル×1
- シールド×1
- 迎撃用ミサイル
- ハンドパーツ×2式
- モノアイカバー ※差し替え式
- ナップサック(小)×2
- ナップサック(大)×2
※1つは余剰扱い - フレーム類 ※余剰
シールは付属せず、箱絵を見るとパーツ成形色で色分けが完全再現されているようです。
2.各部詳細
2-1.素体

▲武装を外した素体状態。リフティングポイントが全身に施されており、アクセントになっています。
また、脚部は膝から下がブーツを履いたような形状をしています。
30MMの仕様上、他キットのパーツを組み替え可能なので、そこら中に3mmの軸穴が空いています。

▲バックパックを外した状態の背面です。ボディは意外とごつごつしており、メカメカしい造形です。
お尻の穴はロイロイをくっつけたり、余ったナップサックを取り付けても良いと思います。
2-2.頭部(ヘッドパーツ)


▲ヘッドパーツはアンテナ付きバージョンとアンテナ無しバージョンを選択して組み立てます。
アンテナがあるのでやはり指揮官機用でしょう。
一方、アンテナ無しの方は目にカバーパーツを取りつけるようになっています。



▲目をハメる部分には穴が空いており、裏側から尖ったもので押し出すとハメた後でも簡単にパーツが外れます。
自分で穴を開ける必要がないので地味に嬉しい心配りです。
2-3.胴体(ボディパーツ)

▲頭部の接続はボールジョイントです。頭部を少し浅めにハメると、前後に傾けることができ若干ですが表情がつけられます。
(遠目で見るとしょんぼりした牛の顔にも見えますw)

▲胴体と腰の接続もボールジョイント。太目の軸なので安定性は問題ありません。腹部は大小二つのパーツが組み合わさった構造ですが、ガンプラのような腹部の可動はありません。
2-4.腕部


▲腕部です。ボディの大きさに比べ細く短い形状をしています。
装甲は前腕のみで上腕や肩はフレームが露出するデザイン。
肘関節部はカバーパーツのおかげで肉抜きなどは見られません。前腕には細かいリベットがあり情報量は充分。
(胴体と接続するボールジョイントは結構きつめな印象。ポロリの心配はありません。)
2-5.腰部


▲続いて腰部。非常にコンパクトで、ボールジョイントの脚部接続軸を受けるのがメインの構造です。私にはオムツみたいに見えますw
2-6.脚部

▲つづいて脚部。太ももは大型のシールドのような装甲が特徴的です。ハードポイントが二つあり他のパーツをジョイントできます。

▲内側から見た画。ももの内側もディテールたっぷりです。ヒザ関節はカバーパーツをかぶせる構造で、肉抜きは出ません。

▲特徴的なヒザ下パーツ。ブーツを履いたような質感がとても良く再現されています。前後中央には縫い目のような細かいモールドが。これプラモデルですよね?w
2-7.武装類

▲大きなミサイルポッド。簡素なパーツ構成ですが、情報量が多く密度感があり、チープな印象は全くありません。

▲続いてシールドです。1パーツ構成で非常にシンプルですが、表面にはモールドが多く見劣りはしません。(RPGの初期装備っぽくはありますw)

▲スタンライフルと呼ばれる武器です。電流を放出する武器なのでしょう。下部のコードを含めモールドもびっしりです。
3.可動
あまり動かなそうな見た目ですが、思ったより可動は良好です。

▲頭部はボールジョイント接続なので360度回転します。アンテナ付きバージョンの場合は、目の部分が少しだけ襟に干渉します。

▲肩は2パーツ構成で回転軸があり、上下に大きく可動します。ヒジは二重関節ではないため90度程度です。手首はボールジョイントなので柔軟に可動。

▲腕の軸受けパーツは引き出し機構があるため、前方に引き出すことができます。ボールジョイントがきついため引き出しすぎても腕が外れず、胴体パーツがパカッと外れてしまいやすいです。

▲腰部はボールジョイントなので360度回転します。前後にかがみ込むような可動はありません。

▲ヒザは二重関節なので、このように大きくしゃがみ込むことができます。装甲が干渉するためこのあたりが限界。

▲脚部の可動域が広いので膝立ちも余裕できまります。(ピンぼけすみません)

▲干渉するももの装甲パーツを外せば、このように”胡坐”をかくことも可能です。(おじさんみたいで可愛い!)

▲ミサイルポッドも基部に回転軸があるため、柔軟に向きを調節することが可能。
4.合わせ目など
このキット、大部分の合わせ目が”段落ちモールド”になっており、目立ちにくいよう工夫されています。(武器のスタンライフルもです…!)
わずかに残ったものがあるので見てみましょう。
4-1.合わせ目

▲唯一の合わせ目がふくらはぎの裏側です。背面なので目立ちにくいですが、気になる方は合わせ目消しを。
ただし、接着箇所に凹凸があるので、きれいに消すには手間がかかりそうです。
ちなみに、合わせ目消しの際に後ハメ加工は必要ありません。
※ヒザ関節はC型ジョイントを差し込むだけ。
4-2.パーティングライン
パーツ成形に用いる金型の合わせ目をパーティングラインと呼びます。
若干盛り上がって見えるので、気になる場合はデザインナイフの背などでカンナ掛けしましょう。

▲頭頂部にパーティングラインが出ます。完成見本では消えていたのでデザインではないようです。気にならなければ放っておいてもいいかも。

▲ナップザックは1パーツ構成なので案の定パーティングライン出ます。そのままにするとオモチャっぽいので、拘る方は面倒でも処理したいところ。
▼合わせ目消し・パーティングライン処理の詳細はこちらをどうぞ!

まとめ
以上、30MMからラウンドノヴァⅠの素組みレビューでした!
全体的に情報量が多く、パチ組しただけでカッコいいキットだと思います。




普段ガンプラばかりを作っていますが、組んだことのないシリーズも食わず嫌いせず手を出してみると、新たな発見がありました!
このキットは汚しが映えそうなので、ミゾを彫り直し汚し塗装をしてみたいと思います。
(いつかアップしますのでこうご期待…!)
皆さんも気になったら手に取っても見てくださいね!
それでは、ステキなプラモデルライフを!
▼ずんぐり可愛いシルエットに高密度な情報量のギャップがイイ!
▼モールドを彫り直してみました。

▼良ければウェザリングで仕上げた作例もどうぞ!





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