【塗装・改造目線】HGザクⅡ レビュー|アニメ寄りの最新ザク!

機動戦士ガンダムから、リニューアルされたHG ザクⅡの素組みレビューです!
2003年発売のHGザクから待ちに待った18年ぶりのリニューアルとなります。

箱絵はコチラ!ゲルググやザクⅠも描かれてますね。
非常に迫力がありめちゃくちゃカッコイイです!!
雑兵であり「雑魚(ザコ)」であること、軍隊で軍団が「ザクザク」とやってくることからザクと名付けられたとか…
先人達から散々レビューされているので、本サイトでは改造・塗装目線でレビューします。
- 組みやすさ
- 色分け再現
- 合わせ目
- 可動
機体解説
MS-06 ザクⅡ — 一年戦争におけるジオン公国軍の主力機であると同時に、MSという兵器を代表する機体である。なかでもF型は、汎用性と拡張性の高さからザクⅡの代名詞的機体として知られている。ザクⅠ以降、いくつかの試作機(プロトタイプ・ザクやA型、C型)を経て開発されたF型は、前身機の構造を引き継ぐと同時にジオニック社とM&Y公社が共同開発した新型熱核反応路を搭載するなど、性能の向上が図られている。また、マニュピレーターによる高度な作業性能と武装の換装機能による戦闘能力、四肢を用いたAMBACによる運動性能などは、既存の兵器をはるかに凌駕するものであった。
U.C.0078.12に生産がスタートしたザクⅡF型は、3000機以上が生産されたといわれ、一年戦争緒戦のジオン公国軍の戦果を支える存在となった。そしてF型は戦争を通じて運用されたほか、S型はJ型のベースになるなど、ジオン公国のMS開発の礎となったのだった。
外見はアニメ寄りだとの噂…。
さっそく最新のザクⅡの実力を見てみましょう!
それでは、本編をどうぞ!
HG 1/144 ザクⅡ(公式サイト)
1,760円(税込)
2021年12月04日発売
1.HGザクⅡ 全体像




アニメ設定に近く、モールドなどのディテールはほとんど無いあっさりした外観です。
ORIGIN版ザクⅡのような情報量モリモリのキットと、好みが二分しそうです。
個人的にスネが短い印象があるので、少しももを短くしスネが長ければ良いと思いました。
ポリキャップは使っていない完全ポリキャップレスで、関節はKPS製でした(ABSは使っていません)

付属品はご覧の通り。ハンドパーツが多いのは嬉しいです。
- ザク・マシンガン×1
- ザク・マシンガンのマガジン×1
- ザク・バズーカ×1
- ヒート・ホーク×1
- ハンドパーツ×3式(武器持ち手あり)
- 指揮官用ヘッドパーツ×1
- アクションベース用ジョイント×1
- 軟質スカートパーツ
- ホイルシール×1枚

▲本キット、なんと軟質素材のスカートパーツが付属します!
ブンドドして遊ぶ人向けのパーツでしょうか。塗装派ユーザーには嫌われそうですね。
(私は使いません笑)

▲シールは何とモノアイのみ!デザインがシンプル故でしょうか。
フレーム系の2パーツが余剰となります。
2.各部詳細

それでは、各部位の詳細を見ていきましょう。
2-1.HEAD 頭部
▲見てください、この頭部を…!普遍的でこれぞザク!といったアイコニックなデザインです。
個人的にMSの中でザクが一番好きで、シンプルながら印象深く悪役味も感じられる素晴らしい造形だと思います。
モノアイはシールでの再現で、モノアイレールなどのディテールはありません。
▲頭部裏側に突起があり、左右にスライドさせることでモノアイを動かすことができます。
ポージングの際に表情がつけられるので、非常に嬉しい心配りです!
2-2.ARMS 腕部
▼プレーンなザクにはジオンMS 汎用デカールがおすすめ
2-3.BODY ボディ
2-4.WAIST 腰部
通常パーツ
軟質パーツ
▲本キットの目玉の一つといっていい軟質素材のスカートパーツです。ゴム製でかなり柔らかいです。
写真中央のふんどしパーツのみ通常のプラスチックパーツを用います。
話題性はありましたが、正直どうなのでしょう。ぱっと見は通常パーツと大差ありませんが、ゴム製なのでパーツの端にバリがあります。また、柔らかすぎるので塗装には向きません。素組み派ユーザー向けと思ってよいでしょう。
2-5.LEGS 脚部
▲ザクの脚部です。ディテールは最低限ですが、パネルライン(パーツの境界線)や動力パイプ、ヒザ裏のフレーム等があるため、情報量は少なく感じません。
大腿部とスネはほぼ1:1のバランスで、フクラハギのふくらみは若干下に寄っています。

▲ヒザは非常に良く曲がり、装甲が干渉するぎりぎりまで180°近く曲がります。また、軟質素材の動力パイプは程よく追従し、ヒザを曲げてもポロリすることはない作りになっています。これはなかなか考えられていますね。
2-6.WEAPONS 武装

▲ヒート・ホーク。斧状の格闘兵器。セラミック系高分子化合物の刃を赤熱化させ、対象を溶断する。対艦やタイ構造物が主な用途だったが、後には対MS用としても使用されるようになった。(以上、説明書より)マウント用のジョイント部分が別パーツになっているのが嬉しいです。
3.色が足りない個所
ザクⅡ自体がシンプルなのと本キットはディテールが少ないため、色分けはほぼ完ぺきなのですが、少しだけ色が足りない部分があります。

ザク・マシンガン、ザク・バズーカのスコープ部分は、説明書の塗装作例を見るとピンク色に塗られています。
蛍光ピンクで部分塗装すれば、説明書通りに仕上がるでしょう。
また、塗装以外では、ウェーブさんから出ている「Hアイズ」という別売りパーツを装着しても雰囲気が出ます。
▼ジオン系MSはピンクのモノアイ、スコープが多いので、持っておいて損はないです。
▲ザクといえばおなじみのヒート・ホークも、説明書の作例では塗装されています。
付属のものは単色で味気ないので、刃の部分を黄色やオレンジで部分塗装するだけで、印象が大きく変わります。
ヒート・ホークの塗装については、この記事を見てください!

4.気になるポイント
4-1.合わせ目
本キット、工夫はされていますが、わずかながら合わせ目が出ます。
※説明書の塗装作例で消されているものを合わせ目と扱っています。
▲武装はモナカ構造なので、中央にびしーっと合わせ目が走っています。撮影用に少し隙間を空けていますが、ザク・マシンガンの方はあまり目立たないので、そのままにしても問題ないような気がします(接着箇所にモールドが多数あるため、処理が難しい)
ザク・バズーカは目立つので、接着剤で合わせ目消しをしてしまいましょう。
▼初心者は流し込みタイプの接着剤がおすすめ!
4-2.パーティングライン
パーティングラインとは、パーツ成形に用いる金型の合わせ目のことです。デザイン上は存在しない出っ張った線が出るので、見栄えが良くありません。
ヤスリで削ったりデザインナイフの背などでカンナ掛けし、消してしまうのが一般的です。
4-3.その他の部分

▲ザクを特徴づける一つのスパイク・アーマーですが、安全基準によりスパイクの先端が丸まっています。これだとオモチャっぽい印象が強いので、加工して尖らせてたいところです。
丸まった先端を落とし、そこに積層したプラ板を接着、ヤスリで削って先端をとがらせることでシャープなスパイクになります。
▲フクラハギの下につける装甲がなぜかピタッとハマらず、わずかですが写真のように隙間が空いてしまいました(左右とも)。個体差なのか皆こうなのかわかりませんが、何かしら調整しないと隙間ができてしまいそうでした。


▲HGグフ(リバイブ版)ほどではありませんが、本キットも動力パイプを曲げるために切り込みが入っています。
横から見ると結構ダサいので、気になる方は動力パイプを自作するか、ビルダーズパーツに差し替えてしまいましょう。
まとめ
以上、18年ぶりにリニューアルされたHGザクⅡの素組みレビューでした!
デザインと可動に拘りを感じる素晴らしいキットでした。




ザクへの思い入れが強く、長尺になってしまいました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
手を加えて情報量を増やすも良し、そのままのテイストで突き詰めるも良し、動かしてめい一杯遊ぶのも良し、万人に愛される神キットだと思います。
まだ組み立てたことがない方は、ぜひお手に取ってみてくださいね!
それでは、ステキなガンプラライフを!
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