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塗料

色付きのサフ★アクリジョンベースカラーの使い方・メリットを徹底解説!

筆塗りおじさん

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筆塗りおじさん
筆塗りおじさん
会社員 | リビングモデラー
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アクリジョンのすばらしさ、筆塗りHowto、ガンプラ製作の楽しさを発信しています。
・北海道札幌市在住
・IT系企業に勤める会社員
・2020年から本格的にガンプラ製作を開始
・得意:筆塗り・スジボリ
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アクリジョンの専用下地塗料「アクリジョンベースカラー」をご存じですか?

知らない方や、どう使うのかわからない方が多いのではないでしょうか。

  • そもそも下地用塗料って何?
  • メリットは?必要性を感じない
  • 塗るとどんな感じになるの?
  • 使い方がわからない…

アクリジョンベースカラーは塗装の下地を作る塗料で、筆で塗る色付きのサーフェイサーといえばイメージしやすいかもしれません
※希釈すれば、エアブラシでも使えます。

アクリジョンは他の塗料と比べ隠ぺい力が弱い色が多く、キレイに塗装するにはベースカラーの使い方が重要なポイントになります。

この記事では、ベースカラーの性能を詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.アクリジョンベースカラーの特徴

アクリジョンベースカラー

アクリジョンベースカラーは隠ぺい力が非常に高く、下地として塗ることで通常色の発色を格段に向上させる塗料です。
※隠ぺい力 … 素地の色を覆い隠す能力

主な特徴として次のことがあげられます。

アクリジョンベースカラーの特徴
  • 隠ぺい力が非常に高い
  • ベースカラー同士で混色できる
  • 通常色とも混色できる
  • 若干のキズ埋め効果があり、サーフェイサーの代わりになる

価格は税込み330円で、カラーラインナップは6色です。※2024年5月30日現在
アクリジョンベースカラー(公式)

  • 白色系統:ベースホワイト
  • 灰色系統ベースグレー
  • 赤色系統ベースレッド
  • 黄色系統ベースイエロー
  • 青色系統ベースブルー
  • 緑色系統ベースグリーン

ベースカラーの主な使い方は次の通りです。

  • 下地として塗る
  • 通常色に混ぜる

詳しくは、記事の後半で解説します。

2.ベースカラーを使うメリット

ベースカラーのメリットは通常色の発色を向上させることです。

アクリジョンは赤・黄・白など明るい色の隠ぺい力が弱く暗色の素地に塗ると本来の色味になりません

色により異なる隠ぺい力

そんな問題を解決してくれるのがアクリジョンベースカラーです。

同系の色を下地として塗ったり、通常色と混ぜたりすることで発色が改善し、思い通りの色で塗ることが可能になります。

ふでおじ
ふでおじ

ベースカラーと友達になって筆塗りを楽しみましょう!

3.ベースカラーの色味

では、ベースカラーの色味を見てみましょう。
グレーのプラスチックスプーンを使ってテストしてみます。

グレースプーン

▲ テストに使うスプーンがこちらです。
塗料が発色しずらい暗い色です。

このスプーンにベースカラーを2回、筆塗りしていきます。

3-1.白色系

ベースホワイト発色

ベースホワイト」を2回塗った結果です。

白色は隠ぺい力が低めなので、スプーンの色が少し透けています。

通常色を重ねることを考えれば、この発色で十分と言えますが、気になる場合はもう一度塗るとよいでしょう。

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3-2.灰色系

ベースグレー発色

ベースグレー」を2回塗った結果です。
ニュートラルグレーより1段暗い色味です。

隠ぺい力が高く、2回塗ればスプーンの色を覆い隠すことができました。

色の濃いサフのような仕上がりです。

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3-3.赤色系

ベースレッド発色

ベースレッド」の2回筆塗り。

あずき色に似たくすんだ色味です。

キレイに発色しており、スプーンのグレーは全く見えません。

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3-4.黄色系

ベースイエロー発色

ベースイエロー」を2回塗りました。

黄色は隠ぺい力が低い色ですが、スプーンのグレーは概ね隠ぺいされています。

下地としては十分な発色でしょう。

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3-5.青色系

ベースブルー発色

次に「ベースブルー」です。

非常に良く発色しています。

下地塗料と思えないキレイな仕上がりで、通常色としても使えるほどの色味です。

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3-6.緑色系

ベースグリーン発色

最後に「ベースグリーン」です。

暗めの緑色で、隠ぺい力は強めです。スプーンのグレーは全く見えなくなっています。

ベースブルーと同様キレイな仕上がりです。

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3-7.ベースカラー同士の混色

次にベースカラー同士を混ぜてみましょう。

ベースグリーンベースイエローを1:1で混ぜ、グレーのスプーンに筆塗りします。

ベースカラー混色

ベースグリーン単体より、黄緑に近い色味になりました。

このように、ベースカラー同士を混ぜることで好きな色の下地を作ることができます。
塗りたい色に合わせて調色すると良いでしょう。

3-8.通常色とベースカラーの混色

最後に、通常色との混色を見てみましょう。
はじめは「通常色のみ」を塗った場合の発色です。

アクリジョン_イエロー発色

灰色スプーンに「イエロー(黄)」を2回塗りましたが、ほとんど発色していません。

素地の色がかなり透けた状態です。

つづいてイエロー(黄)とベースイエローを1:1で混ぜて塗ってみます。

基本色と混色

通常色だけの場合と比べ、明らかに発色が良くなっています

1:1だと色味はベースイエローに寄りますが、混ぜる割合を調整して発色の良いイエローを作ることもできます。

ふでおじ
ふでおじ

アクリジョンの黄色はベースイエローを混ぜるが基本です。

4.ベースカラーでガンプラを塗装

今度はガンプラに塗って、その効果を見てみましょう。

使用するキットは「HG 1/144 ザクIデニム/スレンダー機」です。
合わせ目消しや表面処理など、基本工作が終わったものを使います。

塗装前のザクI

ザクⅠ_塗装前_正面
ザクⅠ_塗装前_背面

4-1.塗装手順

トラの手ステーション

▲ 塗装の前にパーツをばらします。
そうすることで、奥まった個所も塗りやすくなります。

ばらしたパーツは塗装棒※1で挟み、塗装ベース※2に差し込んでおきます。

※1 … クリップが付いた棒。昔は自作したとききます。
※2 … ハニカム構造で塗装棒を固定できます。

次に塗料を準備します。

ベースイエロー

▲ ビンからベースカラーを取り出します。粘度が高く底に顔料が沈殿しているので、攪拌棒でよくかき混ぜます。(私の感覚で、数十回~100回程度攪拌)

ウェットパレット

▲混ざったら攪拌棒を使ってベースカラーをパレットに取り出します。(私はウェットパレットを使用)

筆

▲ 筆は1cmはばの平筆を使います。筆全体で広い部分を、筆の端で狭い部分を塗るというように、筆1本で使い分けられるのが便利です。

塗料を着けた筆

▲あらかじめ軽く湿らせた筆に、塗料を少量含ませます。薄く塗っていくので塗料を含ませ過ぎないように注意です。

ササっと塗る

▲ ベースカラーはドロッとしているので、厚塗りにならないよう気を付けて塗ります。パーツに置いた塗料を全体に伸ばすイメージで筆を動かすと、薄く塗れます。

塗った後

▲ 1回塗り終わったのがこちら。筆跡ができても気にする必要はありません。塗り重ねることで目立たなくなっていきます。

塗り終わり

▲ 3回目の筆塗りを終えた頭部パーツ。成形色のグリーンが見えなくなり筆跡も消えています。

他のパーツ

▲ 他のパーツも同じ要領でどんどん塗っていきます。

はみ出し①

▲ グレーに塗った部分にイエローがはみ出でてしまいました。こういう場合は、はみ出たイエローの上にグレーを塗ってリタッチします。

はみ出し

▲ 関節部分にはブルーがはみ出てしまいました。

かりかり

▲ 無塗装パーツにはみ出た塗料は、デザインナイフの刃の背でこそぎ取ります。力を入れすぎるとパーツに傷がつくので、やさしく丁寧に擦りましょう。

はみ出し修正後

▲ はいこの通り、はみ出た塗料をキレイに落とすことができました。

4-2.仕上がりの確認

HG 1/144ザクⅠ
ベースカラー塗装後

ベースカラー塗り終わり_正面
ベースカラー塗り終わり_背面

ベースカラーの強力な隠ぺい力で成形色が隠れ、印象がガラッと変わりました。

表面はつや消しで、まさに「色付きのサフ」といった質感です。

使用カラー
  • 黄色部分 … ベースイエロー(3回塗装)
  • 青部分 … ベースブルー(1回塗装)
  • 白部分 … ベースホワイト(3回塗装)

4-3.ベースカラーに通常色を重ねる

HG 1/144ザクⅠ
通常色の塗装後

ザクⅠ_塗装後_正面
ザクⅠ_塗装後_背面

ベースカラーを塗った上から通常色を重ねてみました。

同系色の下地のおかげで、通常色がよく発色しています。
それでも、通常色のオレンジは発色が悪いためベースイエローを混色しています。(後述)

カラーレシピ
  • 黄色部分
     ベースイエロー(60%)
     + オレンジ(橙)(20%)
     + オレンジイエロー(黄橙色)(20%)
  • 青色部分
     インディブルー(60%)
     + つや消しホワイト(20%)
     + エメラルドグリーン(20%)
  • ダクト・ノズル
     シルバー(銀)(100%)
  • 関節
     焼鉄色(100%)
  • ハンドパーツ
     ニュートラルグレー(100%)

黄色系はベースカラーを混ぜるべし

隠ぺい力の弱さから、オレンジの塗装は失敗してしまいました。

ベースイエローの上にオレンジイエローを塗ったところ、ムラになってしまったのです。

ベースイエローを塗った表面には細かい色ムラが残っていました。

その状態で隠ぺい力の弱いオレンジイエローを塗ると、下地の色ムラが隠れず透けてしまったという訳です。

筆塗りのやり直し

失敗したオレンジイエローの筆塗りをやり直すため、以下の手順でリカバリーします。

  • 塗膜を剥がす
    オレンジイエローの塗膜に400番のスポンジヤスリをかけ塗膜を剥がす
    ※ベースイエローまで削らないよう、やさしく慎重に。
  • 再び筆塗り
    ベースイエローと通常色のオレンジ・オレンジイエローを混ぜて再度筆塗り

ベースイエローのおかげでオレンジが発色し、何とかリカバリーできました。
※ベースカラーはくすんだ色味なので、思い通りの色を作るには慣れが必要です。

まとめ

以上、アクリジョンベースカラーの性能を解説しました。

ベースカラーは隠ぺい力が弱い色の発色を改善する便利な塗料です。
私がアクリジョンを使う理由はベースカラーがあるからといっても過言ではありません。

ベースカラーを使うと次のような失敗を防ぐことができます。

  • イメージ通りの色に仕上がらない
  • 筆ムラ・色ムラが目立つ
  • 厚塗りになりエッジやモールドを潰してしまう

ぜひ、ベースカラーを使いこなして思い通りの筆塗りを楽しんでくださいね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、ステキな筆塗りライフを!

▼筆塗りのコツは次の記事にまとめています。

よければご覧ください
【誰でもできる】ガンプラ筆塗り塗装のコツを紹介!-希釈なし・薄塗り
【誰でもできる】ガンプラ筆塗り塗装のコツを紹介!-希釈なし・薄塗り

▼隠ぺい力の弱い黄色系の塗装にはベースイエローがマストアイテム。

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▼ベースグレーはひと瓶あると装甲裏の塗装など色々使えて便利です。

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使用キット

HG 1/144 ザクI(デニム/スレンダー機)
1,870円 2016年05月発売(公式サイト

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▼記事で紹介したザクを色鉛筆でグラデーションしてみました。

よければご覧ください
【ガンプラ作例】オリジンザクⅠをアクリジョンと色鉛筆でグラデーション塗装!
【ガンプラ作例】オリジンザクⅠをアクリジョンと色鉛筆でグラデーション塗装!

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